たくき よしみつ の デジタルストレスキング デジタルストレス王

2006年12月8日執筆  2006年12月12日掲載

モリアオガエル同棲計画

年内にサーバーを急遽3台引っ越しさせることになり、てんやわんや。そんなときに各種ネット事故が多発して、泣きっ面にスズメバチ状態。
デジタルストレス最高潮の年末である。これ以上デジデジした話は嫌なので、思いっきりアナログな話を書こう。

十数年かけて直し、終の棲家と決めていた越後の家を2004年10月23日の中越地震で失ってはや2年が経過した。
今は阿武隈の山の中に居を構えている。
といっても、越後同様に高速なネット環境がないため、どうしても仕事はまだまだ首都圏中心。早くこないか光ファイバー。

この阿武隈の家のそばに(そばといっても歩けば半日はかかりそうだが)平伏沼(へぶすぬま)という国指定の天然記念物がある。なんで天然記念物かというと、ここがモリアオガエルの繁殖地だからだ。
ちなみにモリアオガエルの繁殖地として国の天然記念物指定を受けているのは、ここと岩手県八幡平市の大揚沼の2箇所だけ。
モリアオガエルは大切にされる。
樹上生活をして、卵を木の枝に産み付けるということが人気者になっている最大の理由だろう。

平伏沼には今までに何度か足を運んだが、モリアオガエルを見たことはない。
普段は森の中に棲み、夜行性らしいので、よほど運がよくなければ見られないのだろうと思っていたのだが、なんと、今年の夏、平伏沼ではなく、我が家の庭(というか、敷地内の草藪)で出逢った。

パソコンに向かって仕事をしていたら、かみさんが「大きなカエルがいる」と言ってカメラを取りに戻ってきた。
カエルなんて珍しくもないので「あ、そう」と相手にしなかったのだが、戻ってきたかみさんのカメラに収められていた写真を見て、お! と気が変わった(こういうとき、すぐにモニターで再生できるデジカメは便利ね)。
どこかに行かないうちにと、僕もカメラ数台を肩から提げてさっそく言われた場所へ。

いたいた。小枝にしがみつくようにしてじっとしている大きな緑色のカエル。
大きさ(8センチくらい)からいって、アマガエルではないことくらいはすぐに分かる。でも、そのときはまさかそれがあの、なかなか会えないモリアオガエルだとは思わなかった。
ただ「かえるちゃん」などと呼んで、「阿武隈日記」に写真をアップしてからも、まだこれがモリアオガエルだとは意識していなかった。

ずっと後になってから、もしかしてあれがモリアオガエルなのでは? と思って、村の人たちに日記を見てもらったところ、「モリアオガエルでしょ」とのこと。
なんとなく、モリアオガエルは平伏沼にしかいないのかと思っていたのだが、そんなことはないらしい。村中、普通に棲息していて、田圃や池の上に張り出した枝にも卵を産むという。
「うちの池にも毎年卵生んでます」なんていう報告もあり、俄然、欲が出てきた。

欲といっても、もちろん食欲じゃない。うちの庭にも卵を産まないかしら、という願望である。
そのためには池が必要だ。水面の上に、いい案配に枝が伸びていることも重要。
池かあ……面倒なんだよね、これが。
沢から水が引ければいいのだが、沢はずっと下を流れているから無理。
倉庫の雨樋を引っ張って、雨が降ると池に流れ込むようにするなんてことも考えてみたけれど、無理かなあ。
さて、どうすればモリアオガエルお気に入りの池が作れるのか?
あまりに難しそうなので、来年以降のお楽しみに取ってある。

それにしても、木の枝に卵を産み付けるというだけでこんなに人から愛されるなんて、な〜んか得しているわね。
もっとも、当のカエルはそんなこと分かっていないだろうけれど。


★2008年8月26日追記
今はこのカエルがモリアオガエルではなく、シュレーゲルアオガエルであることを知っている。
この後、カエルのことは猛勉強したからだ。
で、モリアオガエル同棲計画は順調に進んでおり、今、モリアオガエル第二期生たちが続々と誕生し、森に入っていっている。去年の第一期生が戻ってきて産卵するとしたら再来年あたりだろうか。
ちなみに、うちの庭、というか、周辺で確認できたカエルは、
シュレーゲルアオガエル、ニホンアマガエル、ニホンアカガエル、ヤマアカガエル、タゴガエル、ツチガエル、アズマヒキガエルである。
あとはカジカガエルをなんとしてでも見つけたい。


モリアオガエルの写真
●こいつですわ
(2006年7月25日撮影)



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