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第116回  Spam Mail Killer

もはや私には必需品

最初に断っておきますが、Spam Mail Killerの設定、利用にはかなりの知識が必要です。正しく使えばこれほど威力を発揮するソフトはありませんが、使い方を間違えると悲惨なことになります。
この手の上級ソフトはみなそうですが、高性能であればあるほど、パソコンを正しく使えるだけの知識と常識が要求されます。つまらぬ質問で作者を悩ませるような行為は厳に慎んでください。
Spam Mail Killerの画面
↑これは、ちょっと数時間寝ている間に届いたspamを、Spam Mail Killerが削除してくれたという報告画面です。
ちょうど100通ありますね。これは、サーバー側に設置してあるspamフィルター(IPや送信者メールアドレスなどで受信拒否するフィルター)をすり抜けてきたspamですから、実際にはこの何倍ものspamが届いているわけです。
spamを削除することに頭を悩ます前に、まずはなぜ自分のメールアドレスがspam業者の手に流出しているのかを考えてください。
spam業者は、spamロボットを使ってWEB上からメールアドレスを無作為に抽出しています。ですから、
メールアドレスの「暗号化」については、すでに当コラムで「HTMLエンティティ生成」というソフトをご紹介していますので、そちらを参照してください。

重要なメールが削除されることを防ぐには

Spam Mail Killerを使い始めてひと月以上経ちますが、ときどき届くべきメールがspamと判別されて削除されています。
まず、大切な友人や取引先など、日常的にメールをやりとりしている相手のメールアドレスを「許可リスト」に加えることから始めましょう。許可リストは禁止リストより優先されますので、許可リストに入っているメールアドレスから送信されたメールは無条件で着信します。

削除されたメールは「削除ログ」で確認ができ、小さなサイズのものであれば本文も残っているのですが、添付ファイル付きの巨大なメールなどは取り返せませんので、送信者に「申し訳ないけれど、再送して」と頼むしかありません。
spamと誤認されるメールの最たるものはHTMLメールです。これは、今どき普通の文章で済むメールをHTML形式で送るほうに非がありますが、いくら憤慨しても「HTMLメールは迷惑メール」だと認識していない人が多いのが現状です。
Outlook Expressは最悪のメールソフトで、デフォルト設定ではHTMLメールをユーザーに無断で添付するようになっています。使わないのがいちばんですが、使うのであれば最低限度、初期設定で「送信メールはテキスト形式」に変更しなければなりません。
こうした「Outlook Express初心者」のために、Spam Mail Killerに用意されているspamの条件判別テンプレートでは「Outlook、Outlook Express、HOTMAIL以外のHTMLメールを削除」というものがありますが、最近では、Yahoo!メールからHTMLを送信してくる人が増えていて、これがことごとくspamと判断され、削除されていました。
それを避けるために「許可リスト」の条件に @yahoo.co.jp を加えると、今度はYahoo!のアカウントを使った、あるいは偽ったspamが無条件で素通りしてきてしまいます。
「Outlook、Outlook Express、HOTMAIL以外のHTMLメールを削除」というフィルターは、特に海外からのspamには絶大な効果を発揮するので外したくありません。ですから、このフィルターをカスタマイズして、Yahoo!メールからのHTMLは通過するようにすればいいのですが、この条件設定はかなりの上級者でないと無理でしょう。
もうひとつは、ウイルスのMyDoom対策として用意されているフィルターに、REで始まるタイトルの添付ファイル付きメールがことごとくひっかかり削除されてしまうというトラブルがありました。これは最新バージョンでは改良されているようですが、MyDoomというウイルスはもう古くなり猛威をふるっているほどでもなくなりましたし、最近はサーバー側にウイルスフィルターが設置されていることが多くなりましたので、この条件設定そのものを外してしまってもいいでしょう。

Spam Mail Killerは自分で判断してフィルターを設置・調整していくタイプのソフトですが、中にはThunderbirdのスパムフィルターのように、自動学習してくれたほうがいいという人もいます。しかし、自動学習型のspamフィルターのほうが、大切なメールを削除してしまう危険性はずっと高くなります。私はSpam Mail Killerのように、常に利用者が監視し、調整できるタイプのソフトのほうがいいのではないかと思います。
1万円以上で販売されてもいいような高性能ソフトが無料で配布されていること自体すごいことです。感謝の気持ちを持てない人は使わないでください。これだけのソフトをまめにサポート掲示板でサポートしている作者には本当に頭が下がります。

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