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 第45回 nPOP



まだOutlook Expressをお使いですか

2004年1月末から猛威をふるったウイルスMyDoomは、プログラムされた期限(2月12日)を過ぎるとピタッと活動を収束させました。イーネット宛にも私個人宛にもそれまでは毎日100通はMyDoomが届いていましたが、今は1通も来ません。無期限に活動をするようにプログラムされていれば、今なお毎日三桁のウイルスメールが届いていたことでしょう。
それにしても、これだけウイルスが蔓延していてもまだOutlook Expressを使い続ける人の我慢強さというか一種の忠誠心のようなものには驚かされます。
趣味の問題で済むなら何も言いませんが、Outlook Expressユーザーがどんどんウイルスに感染し、世界中にウイルスをまき散らしているのですからたまりません。
インターネットを利用するということは、インターネット社会に対して責任を持つということです。交通ルールを知ろうともせず、基本的な運転技術も身につけないまま一般道路で車を運転してはいけないのと同じことで、いつまでも電子メールの最低限度の仕組みやメールソフトの適切な設定方法を知らない(知ろうとしない)という姿勢は許されません。
インターネットを利用し始めて何年も経つのに、メールは勝手に自分のパソコンに届くと思いこんでいたり、メールソフト(要するにそういう人たちのメールソフトはOutlook Expressですが)を変更すると契約プロバイダに断らなければいけないと思っていたりする人がいます。WEB上にはいくらでも情報があるのですから、少しでも疑問があればまず自分で調べてみてください。

●電子メールの基礎知識はこちら

ウイルス時代に最適なメールソフトnPOP



前置きが長くなりましたが、さてさてnPOPです。
このソフト、久々に感動しました。
「ソフ得!」連載もこれで45回を数えますが、今までの中で一推しソフトと言っても過言ではないでしょう。
メールソフトですが、基本思想が「POP3サーバーのメールを表示する」というもので、いきなり受信しようとしません。あくまでも、メールサーバーに届いているメールがどんなものか確認し、必要なものはダウンロードするという発想です。SPAMやウイルスが蔓延する現代では、この思想は極めて正しいものでしょう。受信する前にワンクッション置くわけです。
画面は非常にシンプルで、以下のようなものです。
nPOPの画面


nPOPの基本画面。非常にすっきりしている。もちろん、ウィンドウの大きさは縁をドラッグするだけで自由に変えられる。


これはサーバーに接続し、どんなメールが届いているのかを見ている画面です。メールアイコンの右下にHとあれば新着です。左にゼムクリップのマークがあれば、添付ファイルがあることを示しています。
添付ファイルがあるメールはウイルスである可能性もあります。まずは添付ファイルのついているメールか否かを注意して見極めるという癖をつけてください。

nPOPの使い方に関しては、作者のページの他、いろいろなサイトで詳細に解説されていますのでご参照ください。プロバイダやサーバー屋さんのページも多いのは、それだけプロの業者にnPOPが認められている証拠です。
ホスティング業者としても、ユーザーにいつまでもOutlook Expressを使われてくだらないサポートに煩わされるより、さっさとnPOPのようなまともなメールソフトをインストールし、使ってもらったほうがはるかに楽なのです。
Windows以外のポケットPC版もいくつか出ていますが、それらも下記の「作者のページ」でどうぞ。
作者のページここ
解説のページここここなど

基本設定



細かな使い方は他のサイトの解説に任せますが、ここでは基本設定とフィルターの設定方法についてだけ少しだけ触れておきます。

まず、「アカウント」メニューで新しいアカウント(利用環境の単位)を追加し、そのアカウントの設定を行います。
設定はメールアドレス、POPサーバー名、POPユーザーID(ユーザー名)、POPパスワード、SMTPサーバー名、SMTPの利用形態(POP before SMTPか認証方式か)などが必須項目となります。
POP関連設定 SMTP関連設定
POP(受信サーバー)関連の設定項目。「APOP」というのは、ユーザーID(ユーザー名)とパスワードを暗号化して送受信するもので、お使いのPOPサーバーがその設定になっていない場合はチェックしてはいけません。 SMTP(送信サーバー)関連の設定項目。POP before SMTP形式かSMTP認証形式かを選びます。たいていはどちらかを採用しているはずです。
SMTP認証はほとんどはPOPと同じIDとパスワードのはずで、その場合はチェックするだけで、特に「設定」は必要ありません。

フィルターの設定はぜひしてください。
例えば、「添付ファイル付きメールは受信しない」という設定は、以下のような設定になります。
これで、ウイルスメールを間違って受信してしまう確率はさらに減ります。
他にも、SPAM常習者など、受け取りたくないメールの送信者メールアドレスやタイトルを指定することで、受信拒否フィルターはどんどん増やしていけます。
フィルター設定画面

USBメモリデバイスに入れておくとこんなに便利



拙著『パソコンは買ったまま使うな!』(岩波アクティブ新書)では、メールソフトそのものをUSBメモリデバイスに入れておき、それだけを持ち運べば、外出時や旅行時にもパソコン本体や接続環境に関係なくいつでも同じ環境でメール送受信ができる、というTIPSを紹介しています。
この用途にはnPOPはまさにうってつけです。他人のパソコンや支社のパソコン、あるいはインターネットカフェのパソコンであっても、メール本体はUSBデバイスの中にあるわけですから、他人のパソコン内にメール送受信の記録が残ることもありません。

こうした利用法としてセカンドメールソフトとして使うのが当初の開発目的でしょうが、思うに、多くの一般ユーザーは、メインのメールソフトとしてnPOPを使ってもなんの不自由もないのではないでしょうか。
特に初心者には、さっさとOutlook Expressを捨ててnPOPを使いなさい、とお勧めいたします。

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