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 第98回 Before Power Off



電源を切る前に今日更新した重要なファイルを自動バックアップ

Windows起動と同時にソフトを常駐させるためには「スタートアップ」というフォルダにソフト本体のショートカットファイルを置いておけばいいだけですので簡単です。
しかし、逆に、電源を切る前に何かを自動処理したいときはどうすればいいのでしょうか。
それを実現するのがこのBefore Power Offです。
初期設定では、
ディスククリーンアップ
デフラグ
Windowsの終了
という3つの「仕事」が順番にプリセットされています。
Windowsの終了は、機種によってタイプが2つあるそうで、自分のパソコンがどっちのタイプなのかを事前にチェックしておく必要があります。私のマシンは「タイプA」でした。

この初期設定状態のまま使うと、自動的にディスククリーンアップ(ゴミファイルの削除)→デフラグ(フラグメンテーションの解消)を行ってから、Windowsを終了し、自動的に電源を切ってくれます。
しかし、ディスククリーンアップやデフラグは毎日やるようなものではないので、普段は「保留」にしておきます。
電源OFFの前に自動処理させたい仕事の筆頭は「ファイルバックアップ」でしょう。
今日更新したファイルを、事故が起きないうちに外部のバックアップ用ハードディスクにコピーしておく。それをいちいち手動でやるのは大変なので、バックアップツールというものがあります。「ソフ得!」ではかつてcopixというバックアップソフトをご紹介しました。
実は、copixの本領は「コマンドライン」で起動させる使い方なのです。

Windowsのスタートボタンを押してスタートメニューを表示させると[ファイル名を指定して実行]という項目があります。これは、プログラム本体の名前を直接記述して起動させるもので、例えばここに、
C:\Program Files\Internet Explorer\iexplore.exe
と記述して実行すれば、Internet Explorerが起動します。これを「コマンドラインによるプログラムの実行」といいます。(下図↓)
ファイル名を指定して実行
ここに、
C:\softs\copix\copix.exe text全部
というように、copix本体のパスの後に半角空白を挟んでルール名を追加した形で記述し、起動させると、そのルールでコピー作業をした後、自動終了してくれます。この「自動終了する」という点が重要なのですね。
コマンドラインでプログラムを実行させるということは、普段はまずやることはないでしょうが、コンピュータに何か作業をやらせるということは、常にこうして「C:\xxx\xxx にあるxxx.exe をxxxというルールの下に起動せよ」という命令をしていることなのです。アイコンをクリックするとソフトが起動する、ということの裏には、こうした「命令」が行われているのだ、ということを頭に入れておきましょう。

ついでにショートカットの作り方も覚えておきましょう

BPOを使うことと直接の関係はありませんが、「コマンドラインによるソフトの起動」を知ったついでに、ショートカットの作り方にも言及しておきます。
コマンドラインでの起動・実行は、いちいちスタートメニューを開いてプログラム名を記述する必要はありません。この"C:\softs\copix.exe text全部"を、ショートカットとして作成しておけば、いつでもショートカットアイコンをクリックするだけで同じことができます。
ショートカットアイコンは、エクスプローラ上で右クリックして[新規作成]→[ショートカット]で作れます。ショートカットの作成ウィザードというのが開くので、そこに、
C:\softs\copix\copix.exe text全部
のように記述すればよいだけです。
この記述はいちいち入力するのではなく[参照]で該当する実行ファイルをポイントして記述したほうが間違いが起きません。上の、
C:\softs\copix\copix.exe text全部
では、
C:\softs\copix\copix.exe
までは[参照]から引っ張って自動記入させ、残りの「半角空白+text全部」というルール名(コマンドラインの中ではこの部分を「オプションスイッチ」などと呼びます。単に起動させるだけでなく、あるルールを与えて起動や実行させるときの「ルール名」「追加注文」のようなものです)部分は手入力します。

例えば、このショートカットアイコンをスタートアップフォルダに作成しておけば、パソコンの起動時に設定したコピー処理をして自動終了してくれますが、そんな馬鹿なことをする人はいないでしょう。「自動終了する」ということは、Before Power Offに組み込んで使えるということですから、当然、パソコンの電源OFFの前に実行させるほうがずっと利口です。

BPOでcopixを使う

では、いよいよBPOとcopixを使って、「パソコンの電源を切る前に自動バックアップ」に挑戦してみましょう。
うまくいけばいいのですが、環境によってはすんなりとはいかないかもしれないことを最初にお断りしておきます。
Before Power Offの設定画面
上図のように、Before Power Offに 例えば、
 1)copixのルール1を実行
 2)ディスククリーンアップ
 3)Cドライブのデフラグ
 ……という順番でやってほしい作業を「タスク」(仕事)として組んでおくと、その順番で作業を行い、最後に電源を切ってくれます。組み込んだタスクはクリックひとつで「保留」にできるので、デフラグやディスククリーンアップなど、毎日やる必要のない作業は、普段は保留にしておけばいいでしょう。
複数のフォルダのバックアップをやらせる場合は、そのルールだけ並べておきます。
 1)copixのルール1を実行
 2)copixのルール2を実行
 3)copixのルール3を実行
……という具合です。
これで、パソコンを閉じる前に自動的にファイルのバックアップ処理をすることが可能になります。
あとは、パソコンの終了時には、スタートボタンではなく、Before Power Offの起動ボタン(ショートカットアイコンでもランチャーに割り付けたボタンでもなんでもいい)を押して終了するという習慣をつけておけばいいわけです。

★読者からのリポート★
読者のかたから、この方法ではうまくいかなかったが、
"C:\soft\copix\copix.exe" バックアップデータ
のように、copixのプログラム本体部分のみを" "でくくったところうまくいった、という報告がありました。
私の環境では" "なしで、なんの問題もなく動きましたが、もしうまくいかない場合は試してみてください。
これはBPOの問題と言うよりは、copix側の環境との相性によるものでしょう。
copixを初めて使うかたは、BPOに組み込む前に、copix単体で、「ルールを実行して自動終了」がうまくいくかどうか、十分確かめてみてください。

私は今までWindowsの「スタート」ボタンは、終了するときしか使いませんでしたが、Before Power Off+copixを導入してからは、Windowsの終了はこの方法でしかやらなくなったので、もはや「スタート」ボタンを押すことはまったくと言っていいほどなくなってしまいました。

なお、この技は、パソコンの賢い使い方を初心者向けに書いた拙著『そんなパソコンファイルでは仕事ができない!』(青春出版プレイブックスインテリジェンス 766円 2005年4月1日発売)にも紹介しています。

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