たくき よしみつ の 鐸木能光のデジカメ・ガバサク談義 デジタルストレス王

このページは過去の記録(2007年9月編)です。2012年秋バージョンがこちらにあります

今デジタル一眼を買うなら(2007年9月編)

デジタル一眼でなければならない条件を考える

デジタル一眼レフカメラの問題点は、
  1. 暗いレンズしか持っていなかったら使用条件が限定され、あまり意味がない
  2. 「使える明るいレンズ」があまりなく、あってもあまりにも高価すぎる
  3. 液晶モニターで同時モニターできないものが多い
  4. 大きくて重い
  5. シャッター音がする
といったところです。
そこで、今、デジタル一眼レフカメラを買うならば、次のような作戦をたてたらどうかと提案します。
  1. レンズはメーカー純正の暗いセットもの(F3.5-5.6がほとんど)ではなく、タムロンやシグマなどのレンズメーカーで出している、一段階明るいレンズ(全域F2.8など)を選ぶ
  2. レンズが暗いのをカバーするため、ボディに手ぶれ補正機能を搭載した機種を選ぶ
これを実践すると、2007年7月現在では、
ペンタックスK100D/K10D または SONY α100のボディ+シグマなどレンズ専用メーカーの明るいデジタル一眼専用レンズ
という選択が考えられます。
また、ニコンD40はレンズキットで買っても安い(5万円強)ので、これに望遠側を重視した手ぶれ補正機能付きレンズをつけるという考え方もできるでしょう。

メーカー純正レンズキットを見捨てる!

まず、レンズですが、メーカー純正で明るいレンズというのは非常に高価です。セット販売されているズームレンズはF3.5-5.6といった暗いレンズですから、最初から選択肢に入れないことにします。(つまり、よほど安い場合や中古で最初からついている場合以外はセットで買わない)
レンズメーカーであるタムロンやシグマなどから、次のような魅力的なレンズが出ています。どれも35mmフィルムカメラ用ではなく、最初から撮像素子が小さなデジタル一眼専用のものです(つまり、銀塩一眼レフには使えません)。
製品名はメーカーサイトのページにリンクしています。 実売価格は、2007年3月4日現在、価格コム調べです。

シグマ 17-70mm F2.8-4.5   (17-70mm F2.8-4.5 DC MACRO)

17-70mm F2.8-4.5 最短撮影距離20cm、最大倍率は1:2.3。開放値F2.8(17mm時)。φ79mm x 82.5mm。重量455g。全社マウント用あり。実売価格4万円弱。

シグマ 18-50mm F2.8   (18-50mm F2.8 EX DC)

全域でF2.8の明るさ。最短撮影距離28cm。φ74.1mm x 84.1mm。重量445g。全社マウント用あり。実売価格は4万7000円(Nikonマウント)〜5万8000円(SONYマウント)程度。

シグマ 30mm F1.4   (30mm F1.4 EX DC /HSM)

単焦点標準レンズ。F1.4の明るさを持つデジタル一眼専用レンズは稀少(というか、現時点ではおそらく唯一の存在)。全社マウント用あり。HSM搭載モデルは、ボディにAF用モーターを内蔵していないNikon D40でもAFが可能。φ76.6mm x 59mm。430g。実売価格は4万円弱。

タムロン 17-50mm F2.8   (SP AF17-50mm F/2.8 XR Di II)

タムロン タムロンでも全域F2.8のデジタル一眼専用ズームレンズを出しているが、07年9月現在、ペンタックスマウント用は出ていない。SONYマウント(コニカミノルタ)用はある。最短撮影距離28cm。φ73.8mm×83.2mm。445g。実売価格3万円台半ば。

ペンタックス 40mm F2.8   (smc DA 40mm F2.8 Limited)

ペンタックスDA40mm ペンタックスから出ているデジタル一眼専用レンズの中ではそこそこ明るい。画角は35mmフィルム換算で約60mmになるので、中望遠と標準の間くらいの感じになる。単焦点なのだからもっと明るくしてほしいところだが、代わりに長さ15mm、重量90gという超薄型・軽量なのがメリット。実売価格3万8000円前後。

タムロン 18-250mm F3.5-6.3   (Di II LD Aspherical [IF] Macro)

タムロン モデルA18 明るくはないが、2007年2月、タムロンから魅力的なレンズが発売された。なんと18-250mm、35mmフィルム換算では約28-375mmという驚異的なズーム域を誇り、なおかつ430g、長さ84.3mmというコンパクトさ。この軽さで超望遠が撮れるなら望遠端F6.3でも十分納得。実売価格が4万円代半ばから後半。これならデジタル一眼のセットレンズは買わずに、このレンズをつけっぱなしにして使えば、10倍楽しめる。暗い分、カメラボディ側に手ぶれ補正機能は必須。
使用報告は→こちら

シグマ 18-200mm F3.5-6.3 DC OS

シグマ18-200mm OS シグマの従来型18-200mmに手ぶれ補正機能を内蔵させたレンズ。これだけ望遠側が伸びているズームだと、CanonやNikonなどの手ぶれ補正なしのカメラで使うと必ず手ぶれ写真の量産になるが、レンズ側に手ぶれ補正を組み込んだレンズがメーカー純正品より安く出てくるのは大変助かる。実売価格は6万円強(Canon用よりNikon用のほうが2000円くらい高い)。これにCanonの旧型EOS Kissなどを組み合わせるのは楽しい選択。ただし、NikonのD40はオートフォーカス用モーターがボディ側に内蔵されていないため、このレンズだけでなく、ここに紹介したほとんどのレンズは装着してもAFが機能しないことに注意。
なお、このレンズから手ぶれ補正機能を取った、元の18-200mm DCはCanon用、Nikon用ともに3万円台半ばで売られている。ペンタックス用、SONY用も3万円代後半。これをK100Dやα100と組み合わせるのもリーズナブルな選択。ただし、SONY用はα100の高倍率ズームセットとの価格差があまりないなら、純正ズームのほうがいいだろう。


どれも非常に魅力的な仕様で、メーカー純正レンズ、特にセット販売されているズームレンズなどよりはるかに実用的だと思われます。
メーカー純正レンズ以外は使いたくないというかたもいらっしゃるかもしれません。しかし、「純正」とはなんでしょうか? 一般には知られていませんが、現在、レンズをすべて自社生産しているカメラメーカーはありません。レンズ一体型デジカメの世界では、タムロンなどのレンズメーカーで生産したまったく同じレンズユニットが、あるメーカーのデジカメに組み込まれるとカールツァイスに、別のメーカーのデジカメに組み込まれるとライカになったりします。
一流の国内カメラメーカーの純正レンズも、実際にはかなりがレンズ専用メーカーでOEM生産されています。
ですから、レンズのブランド名にこだわるのは馬鹿げたことなのです。実際に使ってみて、自分で性能を判断するしかありません。

比較のために、カメラメーカー純正の、F2.8以上の明るさを持つAPS-Cサイズ撮像素子デジタル一眼専用レンズのスペックも出しておきます。シグマやタムロンに比べて価格は2倍〜3倍以上します。

キヤノン 17-55mm F2.8   (EF-S17-55mm F2.8 IS USM)

EF-S17-55mm F2.8 IS USM 手ぶれ補正機能を内蔵した明るいズームレンズ。レンズ側に手ぶれ補正機能を内蔵させる設計は、将来、カメラ本体側に手ぶれ補正機能を内蔵させた場合どういうことになるのだろうか。先にこうしたレンズを発表したことが、Canonの一眼レフ本体設計思想にも影響してくるような気もする。しかし、巨大で重い。φ83.5×長さ110.6mm、645gという超弩級レンズ。実売価格11万円強。

ニコン 17-55mm F2.8   (AF-S DX Zoom Nikkor ED 17-55mm F2.8G)

ニッコールブランドで全域F2.8のズームレンズを入手しようと思うと、とんでもない金額になる。Canonの645gを上回る重さも半端じゃない。最短撮影距離0.36m(焦点距離35mm時)、φ85.5×長さ110.5mm、755g。実売価格約16万円。

詳しい仕様はメーカーのサイトで確認してください。上記レンズ名をクリックするとリンクしています。

これからのデジタル一眼レフカメラは手ぶれ補正機能で選べ

私は現在、コニカミノルタのA200とパナソニックのLC1をよく使っていますが、手ぶれ補整機能付きのA200のほうが、レンズが2段階明るいLC1よりシャープな画像になることがよくあります。手ぶれ補整機能は、レンズの明るさ(F値)2段階かそれ以上の威力があるようです。
であれば、価格や大きさの点で明るいレンズを使うことが難しいデジタル一眼にこそ、手ぶれ補正機能は必須なのではないでしょうか。
2006年8月現在、手ぶれ補正機能を搭載したデジタル一眼レフはほとんどありません。コニカミノルタのレンズマウントを受け継いだSONYブランドの新製品α100や、ペンタックスK100D/K10Dには手ぶれ補正機能が搭載されています。レンズを交換する一眼レフでは、手ぶれ補正機能もボディ側に搭載するしかありません。今後はこれがデジタル一眼のキラースペックとなるでしょう。
私はずっとCanonのEOS Kiss Digital Nを中古で探していましたが、この観点から、見送ることにしました。
もちろん、Canonが手ぶれ補正機能付きの小型軽量新製品を出せば、そのときは一気にデジタル一眼レフカメラ戦場の戦況が変化することでしょう。ただし、Kiss DigitalからKiss Digital Nになったとき、Canonは撮像素子(CMOS)をわずかですが小さくしました。このへんが次の新製品でも気になるところです。
あとは、液晶モニターのライブビュー機能とバリアングル化ができて、ポップアップストロボを天井にも向けられるようにしてくれれば、デジタル一眼レフカメラの魅力もさらにアップするのですが……。
カメラの画像をクリックするとメーカーサイトに飛びます。
機種名撮像素子最高解像度
面積比較
手ぶれ補正機能液晶モニター寸法・重量実売価格
α100
SONY α100

23.6mm×15.8mm CCD 
3872x2592
2.5型23万画素 133.1×94.7×71.3mm
545g(本体のみ)
5万円台半ば
2006年7月21日発売。ファインダーを覗いただけでAFが作動/液晶モニターが自動消灯する「アイセンサー」。ついに5万円台まで下がってきた。お勧め。
機種名撮像素子最高解像度
面積比較
手ぶれ補正機能液晶モニター寸法・重量実売価格
ペンタックスK100D
PENTAX K100D

23.5×15.7mm CCD
3008×2000
2.5型21万画素129.5mm(幅)×92.5mm(高)×70mm(厚み)
560g(本体のみ)
4万円強
2006年7月14日発売。ISO感度3200まで可能。5万円以下で買えるボディは、デジタル一眼全機種中でも最安レベル。この低価格が最大の魅力か。改良型のK100D Superが出てさらに価格が下がった。Superは埃取り機構がついたが、K100Dとの価格差が2万円近くある(6万円弱)。
機種名撮像素子最高解像度
面積比較
手ぶれ補正機能液晶モニター寸法・重量実売価格
K10D
PENTAX K10D

23.5×15.7mm CCD
3872×2592
2.5型21万画素141.5mm(幅)×101mm(高)×70mm(厚み)
710g(本体のみ)
9万円強
2006年11月30日発売。K100Dの高解像度版という感じだが、価格差(K100Dを2台買える)や重量増を考えると、この価格ならα100のほうが魅力的では?


上記一覧の写真をクリックするとメーカーページにジャンプします。
参考のため、現在のCanonのボトムモデル EOS Kiss Digital N のスペックも掲げておきます。

機種名撮像素子最高解像度
面積比較
手ぶれ補正機能液晶モニター寸法・重量実売価格

Canon EOS Kiss
デジタルN
22.2×14.8 CMOS
3456 ×2304
×1.8型11.5万画素126.5(幅)×94.2(高さ)× 64(厚み)mm
485g(本体のみ)
4万円台前半
2005年3月17日発売。世界最軽量のデジタル一眼レフカメラ。後継機種のKissデジタルXが出たため価格が下がり、買い得感が増した。Xの1010万画素は、CMOSのサイズが同じなのでメリットとは思えない。下手をすると、コントラストに対する余裕などはむしろ落ちているのではないだろうか。ペンタックスK100Dとほぼ同じ価格になっているが、手ぶれ補正機能がないのが大きな弱点。
軽さ、小ささが魅力ですが、液晶モニターの性能がかなり劣ります。手ぶれ補正機能がついていないのですが、代わりに、Canon純正のEF-S17-55mm F2.8 IS USM という明るいズームレンズをつけると、このレンズ自体に手ぶれ補正機能が内蔵されています。ただし、このレンズは価格が高く(11万円強〜12万円くらい)、重量・大きさも超弩級です。レンズの重さが645g、最大径φ83.5×長さ110.6mmというこのレンズを485gのカメラ本体につけて使うのは相当アンバランスな印象になるでしょう。
電池などを入れたら、軽く1.2kgを超えてしまいますから、Kissの小型ボディの長所がいかせません。
シグマがCanon用の18-200mm F3.5-6.3 DC OS という手ぶれ補正機能内蔵の高倍率ズームを出しました。6万円台で手に入ります。広角側の暗さは諦めてこれをつけっぱなしにすれば、屋外での撮影は十分楽しめます。
ところで、よく見ると、撮像素子はα100やK100Dよりわずかですが小さく、解像度はK100Dより高い(つまり画素あたり面積は小さい)あたりもちょっと気になります。
映像処理のエンジン系の性能など、数字では分からない部分が大きいデジタル一眼レフカメラですが(EOSのエンジンには定評があり、プロカメラマンの多くがCanonを使っていることも事実です)、手ぶれ補正機能のついたK100Dのほうがお買い得感はあります。
K100D+シグマの明るいデジタル一眼レフ専用レンズ、あるいはタムロンの18-250mm広域ズームレンズという組み合わせは、かなり魅力的な選択ではないかと思います。
ただし、それでもやはりレンズと合わせて10万円近い出費は覚悟しなければならず、安い買い物ではないことは確かです。

予算が足りない場合、しばらくは18-250mm F3.5-6.3、あるいは18-50mm F2.8のズーム1本で我慢して、後からF1.4/30mmを買い足すというのもいいでしょうが、やはりせっかく一眼レフを買ったのなら、F1.4の明るさを手にしなければもったいないです。最初にこのF1.4/30mm(35mmフィルム換算で約45mmの画角の標準レンズ)を購入して、しばらくはこれ1本で頑張るという考え方もあるかもしれません。
くどいですが、あくまでも、F3.5-5.6のキットレンズは、安かろう暗かろうなのでお勧めしません。
その暗さに甘んじるのであれば、むしろ最初から望遠側が200mmや250mm(35mmフィルム換算なら300mm、375mm)まで伸びた高倍率ズームをつけたほうが面白みがあります。
CanonとNikonが、今後、ボディ側に手ぶれ補正機能をつけるのかどうか注目されます。
……というわけで、私はペンタックスのK100D+シグマの明るいレンズという組み合わせで購入しました。レンズ資産はNikonでしたが、思いきってペンタへの乗り換えです。
第一印象などはこちら
(2006年10月25日 追記)
EOS Kiss デジタルXが登場しましたが、CMOSサイズが同じで画素数だけ1010万画素に上がったことが気になります。画素ピッチ(1画素あたりの面積)は小さくなったわけで、それが本当にKissデジタルNより性能が上がったことになるのかどうか。
連写枚数が増えたことや、液晶モニターのサイズが格段に大きくなったことはプラスですが、製品として決定的なメリットがあまり感じられません。手ぶれ補正機能は結局搭載されませんでしたね。
いちばんの功績は、これによってKissデジタルNの価格が下がったこと。2007年9月現在、Nは4万円台後半、Xは6万円強。私がキヤノンを買わなければならないとしたら、より軽いNのほうを買って、価格差はレンズに注ぎ込みます。
(2007年3月4日 追記)
タムロンの18-250mmという新発売のズームを買ってしまいました。香川県のお店から通販で購入価格は49500円(税込)。使用報告は→こちら
(2007年7月4日 追記)
NikonのD40が売れていますが、D40にはオートフォーカス用モーターが内蔵されていないため、レンズ側にモーターがついている必要があります。つまりNikon純正の一部のレンズでしかAFが機能しません。ここに紹介しているレンズのほとんどはD40ではAFが機能しません。ご注意を!
ペンタックスはK100D Superを出しました。ダストリムーバル機構(埃取り)搭載が主な改良点。ただ、価格がまだ高いので、むしろ従来型K100Dの価格が若干下がったことに注目したいところ。
(2007年9月2日 追記)
タムロンの18-250mmがペンタックスマウントも出してくれました。これがNikon用と同時に出てくれていたら、ペンタックスマウントを買ったのに……。やはり、手ぶれ補正機能なしのデジタル一眼レフカメラ(D70)に18-250mmをつけても、手ぶれ写真の量産になります。

ズバリ! こんな組み合わせはいかがでしょう

すでに35mmフィルム一眼レフをお持ちで、交換レンズ資産が豊富にある場合はそのメーカーのデジタル一眼に移行するのがいいでしょうが、大したレンズ資産はなく、メーカーを乗り換えてもいいのであれば、こんな組み合わせで買ってみてはいかがでしょうか。
手ぶれ補正機能+全域F2.8の標準ズームという条件で、2007年9月現在、各社モデルで最も安い組み合わせを考えると以下のようになります。バッテリーやメモリカードなどの備品にかかる価格は似たようなものということで除いて、本体+レンズのみの実勢価格(2007年9月2日時点)をざっくり並べてみます。
現時点での実勢価格は、価格コムなどで調べてみてください。

ソニー α100+タムロンSP AF 17-50mm F/2.8 XR Di II LD

56000円(本体)+35200円(レンズ)=9万1200円

ソニー α100+タムロンSP AF 17-50mm F/2.8 XR Di II LD

56000円(本体)+46200円(レンズ)=11万2200円

ペンタックス K100D+シグマ18-50mm F2.8 EX DC

41700円(本体)+54600円(レンズ)=9万6300円

ペンタックス K100D+タムロン18-250mm F3.5-6.3 DiII LD

41700円(本体)+46800円(レンズ)=8万8500円

キヤノン EOS Kiss デジタルN+タムロンSP AF 17-50mm F2.8 XR Di II LD

43000円(本体)+35800円(レンズ)=7万8800円


━━━━━━━━━以下は参考━━━━━━━━━

ニコンD40レンズキット+シグマ30mm F1.4 EX DC HSM

50000円(本体)+39300円(追加レンズ)=8万9300円

キヤノン EOS Kiss デジタルN+キヤノン EF-S17-55mm F2.8 IS USM

43000円(本体)+101000円(レンズ)=14万4000円

キヤノン EOS Kiss デジタルN+タムロンSP AF 17-50mm F2.8+シグマ18-200mm F3.5-6.3 DC OS

43000円(本体)+35800円+57800円(レンズ)=13万6600円

EOS Kiss DIGITAL Nは手ぶれ補正機能を内蔵していませんが、EF-S17-55mm F2.8 IS USMは、レンズのほうに手ぶれ補正機能が内蔵されています。しかし、あまりにもレンズが巨大で、価格的にもアンバランスなので、この組み合わせはあまりお勧めしません。あくまでも参考価格として見てください。この金額であれば、常用には手ぶれ補正なしの明るいズーム(タムロン17-50mm)、晴れた屋外用には手ぶれ補正付きの広域ズーム(シグマ18-200mm)の2本を揃えられますので、そちらをお勧めします。
タムロンのSP AF 17-50mm F/2.8 XR Di II LDはコニカミノルタマウント(現SONY用)、Canon用、Nikon用はありますが、Pentax用は今のところ出ていませんので、K100Dにはシグマを組み合わせています。タムロンでペンタックスマウントが出ていないため、シグマのこのレンズはキヤノン用、ニコン用に比べて値上がりし、1万円くらい高くなっています。その結果、この組み合わせの実売価格は2か月前より高くなってしまいました。早くタムロンからペンタックスマウント用のSP AF 17-50mm F/2.8 XR Di II LDが出るといいですね。
KissデジタルN+タムロンは手ぶれ補正機能がありませんが、全域F2.8の実用ズームレンズ付きで8万円以下で購入できるのが魅力なので、掲載しました。
D40はレンズキットで買っても5万1000円と、K100DやKissデジタルNの本体のみの価格とほぼ同じ。ただし、ボディにAFモーターがないので、モーター内蔵のレンズでないとAFが機能しません。シグマの30mm/F1.4はHSM仕様(モーター内蔵)があるので、これを一緒に買えば、室内用に威力を発揮します。望遠側がほしくなったら、後から純正のズームかシグマの18-200mm DC OSを買い足せばいいでしょう。D40はとにかく安いので、これも賢い選択かと思います。
私が今、まったくゼロの状態で初めてデジタル一眼を買うのであれば、SONYのα100かペンタックス K100D+タムロン18-250mm F3.5-6.3 DiII LD あたりからスタートするでしょう。2本目のレンズとしては、シグマの30mm/F1.4。これで暗い室内での撮影も屋外での超望遠撮影も可能になります。
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