たくき よしみつ の 鐸木能光のデジカメ・ガバサク談義 デジタルストレス王

今デジタル一眼を買うなら(2009年8月編) 09/08/27 updated

もはや選択肢は極めて限られてきた

不況もあってか、デジカメ業界はここ半年でずいぶん様変わりしました。
コンパクトデジカメはほとんど動きがなく、魅力的な機種が出ないまま、メーカーが沈没していくだけ。
中級機は、動画撮影を重視し、ビデオと静止画がこれ1台でOKですよ、という路線に転向。
そしてデジタル一眼は、ペンタックスと富士フイルムは戦線離脱の青息吐息状態で、フルサイズ本格機の低価格化で争うニコンとキヤノンに対して、バリアングルモニターと液晶ライブ視認機能で独走するソニー。そこにマイクロフォーサーズで孤軍奮闘を続けるパナソニックがどこまで絡めるか(マイクロフォーサーズは、正確には一眼「レフ」ではないのですが……)。オリンパスのマイクロフォーサーズ機(オリンパスペン)は、ボディのあまりの小ささ、ホールド性などを考えると、果たして一眼のジャンルに入れていいのかどうか(レンズ交換ができるコンパクト機?)……? という構図でしょうか。

ガバサク流としては、結論として、

デジタル一眼レフはソニーのα300(生産終了)+タムロンの18-250mm+シグマの30mm/F1.4の組み合わせ。
お金があって目的が合致する場合は、パナソニックのDMC-GH1もありえる。
中級機はソニーのDSC-HX1。
コンパクト機はパナソニックのDMC-LX3またはキヤノンPowerShot S90かG11。小ささを重視するならソニーのDSC-WX1

……という結論を出しました。
α330は、ボディ形状が改悪されて、ホールド性に問題があります。α300が非常にしっくりくるホールド性を持っていただけに、なんでこんな馬鹿なことをしたのか、残念でなりません。
ただ、このグリップ形状を気にしないというかたもいらっしゃるでしょうから、実際に店頭で手に持ってみて、大丈夫だと思ったら買いです。操作系の改良、SDカードが使えるようになったことはα300よりも○です。
カメラの画像をクリックするとメーカーサイトに飛びます。
機種名撮像素子最高解像度
面積比較
手ぶれ補正機構液晶モニター寸法・重量実売価格
α300
一推し SONY α300

23.6mm×15.8mm CCD 
3872×2592
2.7型23万画素 130.8×98.5×74.7mm
582g(本体のみ)
3万5000円前後
2008年7月発売。後継機種α330が出て生産終了となったが、α330はグリップに問題があり、使いやすさの点ではα300のほうがお勧め。連写速度もα300のほうが速い。α330とのプラス/マイナスをよく比較しておきたい。(生産終了)
機種名撮像素子最高解像度
面積比較
手ぶれ補正機構液晶モニター寸法・重量実売価格
ソニー α330
SONY α330

23.6mm×15.8mm CCD 
3872×2592
2.7型23万画素 128×97×71.4mm
490g(本体のみ)
レンズキットで5万円前後
2009年6月発売。チルトするライブビュー液晶モニター搭載のデジタル一眼として歓迎された先代α300の後継機種。ボディが小型軽量化され、屋外で見にくかった液晶モニターが明るくなり、AF性能も向上するなど、進化したことになっているが、グリップが改悪され、小型になったのに、レンズをつけた状態では逆に重く感じ、扱いにくくなった。連写速度もα300より落ちている。操作系は簡略化されて分かりやすくなった。ボディのみとレンズキットの価格差が数百円しかないという変な販売実情がある。レンズキットのレンズはよくある18-55mm F3.5-5.6 という暗いレンズなので物足りないが、とにかく安い。5万円でデジタル一眼レフが手に入るのだから、初めてのデジタル一眼レフとして、現行機種の中ではお勧め。
機種名撮像素子最高解像度
面積比較
手ぶれ補正機構液晶モニター寸法・重量実売価格
パナソニックDMC-GH1
Panasonic DMC-GH1

フォーサーズ(17.3×13.0) CCD
4000×3000
3.0型46万画素124×89.6×45.2mm
385g(本体のみ)
レンズキットAで8万5000円前後 レンズキットKは10万円強
2009年4月発売。マイクロフォーサーズ仕様で孤軍奮闘するパナソニックの戦略モデル。ハイビジョン画質動画が撮れるのが売り。標準ズームレンズキット(GH1A 14-45mm/F3.5-5.6)と高倍率ズームキット(GH1K 14-140mm/F4.0-5.8 )があり、価格差は2万円くらい。

機種名撮像素子最高解像度
面積比較
手ぶれ補正機構液晶モニター寸法・重量実売価格
D40
Nikon D40ダブルズームキットII
23.7×15.6 CCD
3008×2000

(望遠ズームのみレンズに内蔵)
2.5型23万画素126×94×64mm
475g(本体のみ)
6万円前後
半年前には5万円代前半で売っている店があったが、2009年8月現在、最安価格は6万円前後に上がってしまった。ダブルズームキットIIは、AF-S DX Zoom Nikkor ED 18-55mm F3.5-5.6G II とAF-S DX Zoom Nikkor ED 55-200mm F4-5.6G(IF)という2本のズームレンズがついているセット。レンズ交換の手間を惜しまなければ、6万円でもお買い得。
いちばんのお勧めはソニーα300(生産終了)とタムロン18-250mmの組み合わせ。チルトするライブビュー液晶モニターと超高域ズームレンズで、相当楽しめます。タムロン18-250mmが4万円強するので、ボディと合わせると10万円近くなりますが、万能モデルとしてお勧めします。
今年、SONYがAPS-Cデジタル一眼専用に新設計して発表したF1.8/50mmの単焦点レンズも、安くて、シャープな映像が撮れるのでお勧め。画角が75mm相当となり、室内のポートレート用などには非常に重宝します。
α330はグリップに難点があるため、タムロン18-250mmのような重いレンズをつけるとホールド性がガクッと落ちるのが残念。
ただ、これは使う人によってかなり違うようで、マイコミジャーナルのレビューを読むと、編集部にいた女性スタッフは全員α330のほうが使いやすいと答えたそうです。というわけで、このグリップを苦にしない人ならお勧めです。
ペンタックスはもはや1000万画素以下のモデルがKmしかなくなり、将来性も怪しいので外しました。α330との価格差がないので、価格の上でも勧める意味がなくなりました。私のK100Dは、シグマの30mm/F1.4をつけっぱなしの状態で、屋内専用モデルとしてまだまだ現役です。K100Dは画素数がちょうどよく、機動力もあり、ペンタックスのデジタル一眼レフ史上、いちばん優れたモデルだったのかもしれません。

D40は、価格を考えると、今なお魅力的なモデルだと思います。ダブルズームキットIIで買うと、望遠ズームは手ぶれ補正機構内蔵で、望遠端でのF値もしっかり保っています。
画素数が足りないという人がいますが、610万画素は必要十分であり、高画素化させたCCDより画素ピッチが大きいので、発色やコントラスト性能はむしろ有利であると言えます。
ボディだけだと3万円台前半から買えます。これと、タムロンの18-250mmまたは18-270mm F3.5-6.3を組み合わせるのもお勧め。18-250mmは3万円台半ば、18-270mmは5万円ほどするので、18-250mmと合わせると7万円前後になりますが、機動性のよいセットになるでしょう。
これに、後からシグマの30mm/F1.4を買い足せば、ほとんどのシーンで満足のいく写真が撮れるはずです。
ただし、ニコンとキヤノンは手ぶれ補正機構をボディには内蔵しないので、手ぶれ補正機構を使うためには、手ぶれ補正機構を内蔵したレンズを使わなければなりません。ほとんどの35mmフィルム一眼レフ用レンズは手ぶれ補正機構はついていません。この点では、あらゆるレンズで手ぶれ補正機構が働くソニーのαシリーズのほうが有利です。

マイクロフォーサーズのパナソニックGH1のレンズキットは、ビデオ記録が多い人にはお買い得だと思います。これは液晶ファインダーですから、正確には一眼「レフ」ではありません。レンズ交換のできるデジカメということになりますが、形状や使い方からすると、コンパクト機ではなくこちらのジャンルに入れてもいいと思います。
これに対して、テレビCMをさかんに流しているオリンパス・ペン(E-P1)は、同じフォーサーズでもボディが小さすぎて、使えるレンズが限られるでしょう。グリップのほとんどないコンパクト機形状のボディに大きなレンズをつけても扱いにくくなるだけですから、このカメラにフォーサーズレンズ用マウントまでつけて大きなレンズをつけるというのは無理があると思います。
現実的には小型軽量のいくつかのレンズだけ使える「レンズ交換も可能なコンパクト機」ということになるでしょう。34mm相当の17mm F2.8をつけっぱなしにした高級コンパクトカメラとして考えるならよいかもしれませんが、それは一眼レフの使い方とは違うと思うのです。ここまで小さくするのなら、レンズ一体型の高級コンパクト機(パナソニックのLX3、キヤノンのG11やS90)のほうが実用性やコストパフォーマンスの点でずっと有利ではないでしょうか。
というわけで、マイクロフォーサーズではパナソニックGH1がぎりぎり一眼のジャンルに含められると思いますが、静止画であらゆる状況に備えようとすれば、やはり明るいレンズや高倍率ズームがほしくなります。LEICA D VARIO-ELMAR 14-150mm/F3.5-5.6 ASPH./MEGA O.I.S. L-RS014150(実質28-300mm)が11万円以上、LEICA D SUMMILUX 25mm F1.4 ASPH. L-X025が8万円代半ばですから、カメラ本体よりはるかに高い出費をレンズに投じなければならなくなり、APS-Cよりは不利です。


ズバリ! お勧めの組み合わせはこれ

レンズ資産がある場合は別ですが、ゼロから出発するなら、一推しはα300です。

SONY α330+タムロンの18-250mm&シグマ30mm/F1.4 or SONY SAL50F14

液晶モニターがチルトするα330はSONYの中でもっともお勧めの機種ですが、グリップホールドに大きな問題があるので、α300が新品で安く売っているうちは、α300をお勧めします。α330を買う場合は、必ず店頭でボディを触ってみて、削られてしまったグリップに我慢できるかどうかを確認してください。私は結局我慢できずに手放しましたが、人によっては苦にならないという人、あるいはこちらのほうがいいという人もいるようです。
しかし、SONYには早い時期にα330のグリップ形状を改めて、連写速度もα300並み、あるいはそれ以上にした改良型を出してほしいと強く望みます。

α330は、ボディ単体が5万円弱。標準レンズキットも同じような値段なので、とりあえずレンズキットを5万円強で買います。このレンズは使わず(売り払ってもよい)、常用レンズとしてタムロンの18-250mm/F3.5-6.3をつけると、プラス約42000円で、合計92000円前後。予算があれば、これに暗いところでの撮影用としてシグマ30mm F1.4 EX/DC または SONY50mm/F1.8を追加します。これが実売価格4万5000円(シグマ30mm) or 1万7000円(SONY50mm)前後。(以上、09年8月価格コム調べ)
合計13万7000円 or 10万9000円前後
シグマ30mm F1.4 EX/DC
単焦点標準レンズ。F1.4の明るさを持つデジタル一眼専用レンズは稀少(というか、現時点ではおそらく唯一の存在)。フォーサーズも含めて全社マウント用あり。HSM搭載モデルは、ボディにAF用モーターを内蔵していないNikon D40でもAFが可能。φ76.6mm x 59mm。430g。実売価格は4万5000円前後。
SONY 50mm/F1.8 SAL50F18 SONY50mm F1.8 (SAL50F18)
単焦点中望遠レンズ。F1.8の明るさを持つAPS-C用デジタル一眼専用レンズで、価格が非常に安いのがありがたい。暗い室内でフラッシュなしでの撮影でも、F1.8の明るさのおかげでかなり使える。35mmフィルムカメラ用の50mmレンズよりも被写体に近づけるため、同じ画角でも若干使いやすい。φ65.5mm×43mm。220g。実売価格は1万7000円前後。

デジタル一眼でなければならない条件を考える

すでに掲載した内容ですが、最後に「デジタル一眼レフ」とは何かということをおさらいしておきましょう。

デジタル一眼レフカメラの問題点は、
  1. 暗いレンズしか持っていなかったら使用条件が限定され、あまり意味がない
  2. 「使える明るいレンズ」があまりなく、あってもあまりにも高価すぎる
  3. 液晶モニターで同時モニターできないものが多い
  4. 大きくて重い
  5. シャッター音がする
といったところです。
そこで、ガバサク流としてデジタル一眼レフカメラを買う場合の注意点を並べると、
  1. チルトするライブビュー液晶モニターがついている機種は最優先で選ぶ
  2. レンズはメーカー純正の暗いセットもの(F3.5-5.6がほとんど)ではなく、タムロンやシグマなどのレンズメーカーで出している、一段階明るいレンズ(全域F2.8など)を選ぶ
  3. レンズが暗くても、超高域ズーム(18-250mmなど)は極めて便利なのでお勧めである
  4. レンズが暗いのをカバーするため、ボディに手ぶれ補正機構を搭載した機種を選ぶ ボディに手ぶれ補正機構が内蔵されていないキヤノン、ニコンの製品を選ぶ場合は、手ぶれ補正機構が内蔵されているレンズを組み合わせる
これを実践すると、2009年8月現在では、
SONY α330のボディ+タムロンの18-250mmレンズまたはシグマ、タムロンの明るいズームレンズ
という選択が筆頭で考えられるというわけです。
また、ニコンD40はダブルズームキットIIで買っても安いので、バリアングル液晶にこだわらない人は、これをベースに考えるのもよいでしょう。画素数を610万に抑えた機種は他に見あたらないという意味でも希少な存在と言えます。α300とD40とどちらを選ぶかと言われれば、私は断然α330派ですが……。

メーカー純正レンズキットを見捨てる

デジタル一眼レフはレンズがあってなんぼのものです。
しかし、メーカー純正で明るいレンズというのは非常に高価なのが頭の痛いところ。セット販売されているズームレンズはF3.5-5.6といった暗いレンズですから、最初から選択肢に入れないことにします。
ただし、最近はボディ単体とレンズキットの価格差が数百円しかないという例もあり、そういう場合は、当然、レンズキットで買ったほうが得です。また、ニコンD40のレンズキットのように、ボディ単体とメーカー非純正レンズを別々に買うよりはるかに安い価格で純正レンズがついてくる場合もあります。D40のレンズキットは、明るさや倍率が中途半端ですが、とにかく安いと思います。
また、SONYのAPS-Cデジタル一眼レフ専用単焦点レンズSAL50-F14のように、安くて使える純正レンズもあります。
しかし、一般に明るいレンズを求めるなら、純正レンズではなく、レンズメーカーであるタムロンやシグマなどのものを選んだほうが得な場合が多いようです。
次のような魅力的なレンズが出ています。どれも35mmフィルムカメラ用ではなく、最初から撮像素子が小さなデジタル一眼専用のものです(つまり、銀塩一眼レフには使えません)。
製品名はメーカーサイトのページにリンクしています。
実売価格は、2009年8月7日現在、価格コム調べです。

シグマ 17-70mm F2.8-4.5   (17-70mm F2.8-4.5 DC MACRO)

17-70mm F2.8-4.5 最短撮影距離20cm、最大倍率は1:2.3。開放値F2.8(17mm時)。φ79mm x 82.5mm。重量455g。全社マウント用あり。実売価格3万5000円弱。

シグマ 18-50mm F2.8   (18-50mm F2.8 EX DC Macro)

全域でF2.8の明るさ。最短撮影距離28cm。φ74.1mm x 84.1mm。重量445g。全社マウント用あり。実売価格は4万円強。

シグマ 30mm F1.4   (30mm F1.4 EX DC /HSM)

単焦点標準レンズ。F1.4の明るさを持つデジタル一眼専用レンズは稀少(というか、現時点ではおそらく唯一の存在)。全社マウント用あり。HSM搭載モデルは、ボディにAF用モーターを内蔵していないNikon D40でもAFが可能。φ76.6mm x 59mm。430g。実売価格は3万8000円前後。

タムロン 17-50mm F2.8   (SP AF17-50mm F/2.8 XR Di II)

タムロン タムロンでも全域F2.8のデジタル一眼専用ズームレンズを出している。最短撮影距離28cm。φ73.8mm×83.2mm。445g。実売価格3万円台前半。

タムロン 18-250mm F3.5-6.3   (Di II LD Aspherical [IF] Macro)

タムロン モデルA18 タムロンから18-250mmという驚異的なズーム域を誇るレンズが出ている。F3.5-6.3と、明るくはないが、430g、長さ84.3mmというコンパクトさ。しかもマクロも簡単でそこそこいける。私のα300は、ほとんどこのレンズがつけっぱなし状態になっている。実売価格は18-250mmで4万円台前半。これならデジタル一眼のセットレンズは買わずに、このレンズをつけっぱなしにして使えば、10倍楽しめる。暗い分、カメラボディ側に手ぶれ補正機構は必須。
使用報告は→こちら
ニコン用に、AFモーター、レンズ内手ぶれ補正機構付きのモデルも出ている↓。

タムロン 18-270mm F3.5-6.3(Di II VC LD Aspherical [IF] MACRO =Model B003)

タムロンAF18-270mm F/3.5-6.3 Di II VC LD Aspherical [IF] MACRO (Model B003) 超望遠ズームは、ニコン、キヤノンなど、ボディ側に手ぶれ補正機構が内蔵されていないカメラで使うのは厳しかったが、手ぶれ補正機構内蔵の新型が出た。しかもニコン用はAFモーター内蔵なのでD40でも使用可能。実売最安値5万円前後。ただし、2009年8月現在、人気がありすぎてか、ニコン用は品薄状態らしい。

シグマ 18-200mm F3.5-6.3 DC OS

シグマ18-200mm OS シグマの従来型18-200mmに手ぶれ補正機構を内蔵させたレンズ。これだけ望遠側が伸びているズームだと、CanonやNikonなどの手ぶれ補正なしのカメラで使うと必ず手ぶれ写真の量産になるが、レンズ側に手ぶれ補正を組み込んだレンズがメーカー純正品より安く出てくるのは大変助かる。1つ上の18-250mmが出た影響か、ニコン用の実売価格はかつて4万円台前半だったのが3万円台前半へと一気に下落。お買い得。18-250mmは5万円台半ばで、タムロンのほうが1万円くらい安い。


どれも非常に魅力的な仕様で、メーカー純正レンズ、特にセット販売されているズームレンズなどより実用的だと思われます。
メーカー純正レンズ以外は使いたくないというかたもいらっしゃるかもしれません。しかし、「純正」とはなんでしょうか? 一般には知られていませんが、現在、レンズをすべて自社生産しているカメラメーカーはありません。レンズ一体型デジカメの世界では、タムロンなどのレンズメーカーで生産したまったく同じレンズユニットが、あるメーカーのデジカメに組み込まれるとカールツァイスに、別のメーカーのデジカメに組み込まれるとライカになったりします。
一流の国内カメラメーカーの純正レンズも、実際にはかなりがレンズ専用メーカーでOEM生産されています。例えば、私があちこちでお勧めしているタムロンの18-250mm(通称ズボラレンズ)は、SONYの純正レンズとしても同じものが出ています(デザインが若干違うだけのOEM)。同じ性能ですが、販売価格は1万円くらい違います。
レンズのブランド名にこだわるのは馬鹿げたことです。実際に使ってみて、自分で性能を判断するしかありません。



比較のために、カメラメーカー純正の、F2.8以上の明るさを持つAPS-Cサイズ撮像素子デジタル一眼専用レンズのスペックも出しておきます。シグマやタムロンに比べて価格は2倍〜3倍以上します。

キヤノン 17-55mm F2.8   (EF-S17-55mm F2.8 IS USM)

EF-S17-55mm F2.8 IS USM 手ぶれ補正機構を内蔵した明るいズームレンズ。レンズ側に手ぶれ補正機構を内蔵させる設計は、将来、カメラ本体側に手ぶれ補正機構を内蔵させた場合どういうことになるのだろうか。先にこうしたレンズを発表したことが、Canonの一眼レフ本体設計思想にも影響してくるような気もする。しかし、巨大で重い。φ83.5×長さ110.6mm、645gという超弩級レンズ。実売価格9万円台半ば。

ニコン 17-55mm F2.8   (AF-S DX Zoom Nikkor ED 17-55mm F2.8G)

ニッコールブランドで全域F2.8のズームレンズを入手しようと思うと、とんでもない金額になる。Canonの645gを上回る重さも半端じゃない。最短撮影距離0.36m(焦点距離35mm時)、φ85.5×長さ110.5mm、755g。実売価格15万円前後。

詳しい仕様はメーカーのサイトで確認してください。上記レンズ名をクリックするとリンクしています。
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  be連載の『デジカメのキモ』で扱った写真をすべてカラーで使い、「デジカメ界の間違った常識・思いこみ・誤解」に切り込む。楽しい写真を眺め、ぐいぐい読める読み物として楽しみながら、読了後にはデジカメ撮影の腕が劇的に上がっているという、一粒で三度おいしい本。
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