◆日記 99/8/19



 お盆明けに川崎に戻りました。
 で、ISDN環境に戻ったこともあり、かねてより気になっていたASFファイルというものを研究。これは、Microsoftが提唱しているMS Audioとかいう形式の通称で、拡張子がASFなんですが、MP3よりさらに圧縮率をあげることに成功したという触れ込みのもの。
 画像や音声込みのファイルをWEB上で配信するために開発されたもの。タヌパックとしては、とりあえずはこれの音だけを使いたいわけだけれど、Microsoftのサイトでの解説を読む限り、本体はMedia Serverなるものに置かなければいけないようなことが書いてあり、それが特殊なものなら利用価値が落ちるなあと半ば諦めていたわけです。
 ところが、確認してみたら、これはサーバーの設定に、
   video/x-ms-asf asf asx    って書き込めばいいだけのことみたい。すでにプロバイダが提供しているホームページサービス用のサーバーにも組み込まれています。我がタヌパックのサイトでもこれは大丈夫と分かりました。な〜んだ。  その前に、MP3よりも最近のReal Audioのほうが圧縮率が高いということも分かっていたし(これも最新版のRealPlayer G2をダウンロードしてみてびっくりしてしまった)、こうも音の環境が激変してくると、ついていくのが大変。  整理してみると、
    
MP3:今話題の圧縮技術で、ファイルサイズはWAVの1/10くらいにまで小さくできる。しかも普通に聴く分には、WAVとの違いがそれほど分からない。標準拡張子はmp3。
RealAudio:最新バージョンはG2という形式で、MP3よりさらに圧縮率が高い。従来からWEBでのストリーム再生に使われていた形式の上位互換なので、対応しているサーバーは多い。再生にはリアルネットワーク社の「RealPlayerG2」が必要。MP3 JetAudioなど、エンコードやデコードに対応している他社ソフトも続々出ている。標準拡張子はra。
ASF:圧縮率は最新のRealAudioと同等かそれ以上。音質的にもいい勝負。Windows98付属のMediaPlayerで再生可能。ちなみに最新版のMediaPlayerはMP3も再生できる。もともとはWEBでのストリーム配信を目的に開発されていて、その意味でもRAとはライバル関係。標準拡張子はasf。

 で、一度真剣に比較してみました。

 2分13秒の「マリンブルーボサ」(エレピ、ウッドベース、ドラムス、ナイロン弦ギター)をサンプルにして、WAV、MP3、RA、ASFで、サンプリングレートをいろいろ変えて聴き比べました。
 以下、ファイルサイズのでかい順。
 
1):WAV(44kHz/16ビット) 22.5MB 実際にはこれでも元の音より劣化はしている。

2):ASF(44kHz/128KBPS) 2.06MB かなりいい線。MP3の128KBPSよりは若干きめ細かい感じ。

3):MP3(44kHz/128KBPS固定、MP3JetAudio使用) 2.04MB ハイハットがシャワシャワいう感じ。

4):MP3(同条件でSCMPX使用) 2.04MB ファイルサイズは同じだが、シャワシャワ感はさらに強まり、ノイズに近くなる。

5):MP3(44kHz/可変レート平均112KBPS、MP3JetAudio使用) 1.97MB ほんのちょっとファイルサイズが小さくなる。音質は元の楽曲によって聴きやすくなったり悪くなったりする。アコースティック系はむしろ可変レートは不向きという印象あり。

6):RA・G2(44kHz/64KBPS) 1.05MB シャワシャワ感きつい。ただしクリアーな音。高域が強調された分、シャワシャワも気になるのかもしれない。

7):ASF(44kHz/64KBPS) 1.04MB 同64KBPSのリアルオーディオより少しよいかもしれない。

8):ASF(44kHz/32KBPS) 540KB シャワシャワはかなり目立ち、リバーブもフェイザーのように耳障りになる。でも、PCの内蔵スピーカーなら気にならないというか、差が分からないかもしれない。WEBでストリーム再生だと思えば、十分な音質。とにかくファイルサイズ540KBは魅力。ここまで落とすとリアルオーディオやMP3ではとても聴けたものではない音になる。

 特徴としては、MP3は元ファイルのサンプリングレートが低ければファイルサイズも多少小さくなるんだけれど、リアルオーディオやASFはあまり関係なく、もっぱらbpsの数値でファイルサイズが変わってくるらしい。リアルオーディオなんか、ステレオでもモノラルでも、同じbps値なら同じファイルサイズになるので、ステレオにしないと馬鹿みたいだし。そのへん、使い分けがとっても難しい。

 結論としては、ASFはMP3に取って代わる可能性もあると思う。
 WEBでのストリーム再生は、WindowsのメディアプレイヤーはMP3、ASFに対応。リアルプレイヤーはMP3とG2でそれに対抗という構図。
 ASFはMicrosoftのサイトで解説を読む限り、「メディアサーバー」という特殊なサーバーを使うような印象を受けるけれど、そうじゃないというのは冒頭で書いた通り。
 
 ただ、個人的には音楽のメディアがCD以下になるのはどうもなー。商品サンプルとして、WEBでの配信用としては歓迎するけれど、みんながRIOみたいなもので、サンプリング音源100パーセントの音楽を耳栓して聴いているという世界は、ちょっと怖い気がする(^^;;
 もっとアコースティックのアナログ世界を大切にしようぜ。 と言いたい。

 実際に、MP3、RealAudio、ASFの聴き比べをしたい人は、タヌパック音楽館へどうぞ。同じWAVファイルから作成した3通りのファイルがずらっと並んでいます。

★タヌパック音楽館は、こちら

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