日記 02/08/22



三本脚のタヌキ


 ここ数年、タヌキを見ることがほとんどなかったのだが、今年はまた台所のすぐ外に現れるようになった。
 田舎では、田圃や畑を荒らすというので、タヌキは目の敵にされる。トラばさみを仕掛けられたり、毒団子を撒かれたりして、ほとんど全滅してしまったのではないかという年もあった。
 そういう話を聞くにつけ、やりきれなくなり、次第にタヌキのことは考えないようになっていく。

 ところが、今年は生ゴミを浅く埋めておいたところ掘り返されていて、タヌキがまた近くにまで来ていることが分かった。こうなるとやはり期待してしまう。
 上の写真は、残飯を食べに来たタヌキ。このタヌキはよく見ると右の後ろ脚がちぎれていて、3本脚で歩いていた。速く走れない分、食べ物の獲得には大胆にならざるをえないのだろう。台所からの灯りが漏れていても、人間の声が聞こえていても、それほど気にせず、堂々とご飯を食べていた。
 
右後ろ脚がないタヌキ
 
(SONYのF707で「ナイトショット」機能を使って撮影)

 その後、別のタヌキもやってきた。こっちはちゃんと脚は4本あるが、その分かえって神経質で、最初はなかなか近づこうとしなかった。
 しかし、次第に慣れてきて、最後はストロボをたいて撮影しても知らん顔。食べた後、地面にぺたんと座って落ち着いている。
 このへんがタヌキのいいところで、人間との距離をうまく測っている。
(今度はナイトフレーミング機能というのを使って撮影。赤外線を照射して暗闇でも正確にピント合わせをするというもの)
2匹目のタヌキ
 今夜もきっと来るだろう。三本脚のタヌキは気になる存在。このからだで冬を越せるだろうか。
 話が通じるなら、川崎に連れて帰り、庭で放し飼いにしたいところだが、言葉は分からないからなあ。

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