日記 03/08/16 の8
大地の芸術祭2003探訪 その8
商店街の中の展示作品は、大学のゼミなどが出している集団作品が多いため、一種学園祭のノリになる。
また、アートというより、概念の遊びのような作品も多く、鑑賞というよりは、寄り道の多いお散歩を楽しむという雰囲気。
上の家と家の間も「作品」で、タイトルは『視界』(前山忠)。
どこが作品なのかと???覗き込む人たち。みんなよく分からないまま通り過ぎる。
軒下や壁の稜線にそって打ち付けられた角材がアートらしいのだが……。う~む。
これは、「ほしいもの」を葉書に書いて投函すると、あとでそれが作品となって配達されるという企画『ドリームポスト』(和歌山大学高木ゼミ&永沼ゼミ)↑
応じきれる数をはるかに超えたようで、訪れたときは「終了しました」となっていた。
『羽根プロジェクト』(信州大学木村ゼミ)
丘陵地帯の作品群が、農家の農地を借りて恒久設置されていたのに対し、商店街の展示物は一般の商店や住宅の軒先や庭先を借りて一時展示されているものが多い。
これは普通の民家の玄関にど~んと置かれた作品。この作品の展示期間中、この家はずっと玄関を開けっ放しにしてある。
上がりかまちのところには来訪者用にお茶も用意されていて、まあ、なんと協力的な家なんでしょう。↑
これも家の中に設置されている作品『絵日記の中へ─夏(懐)休み─』(福島大学新井ゼミ)。↑
なんか、木くずだらけにされて、住民は当惑しているのではないのかしら?
『試験官プロジェクト』(信州大学・藤田ゼミ)↑
これは試験官の中に短文を入れたというオブジェ。こういう発想の出品が非常に多く、現代の人間はどうしても文字に頼ろうとしてしまうのだろうかと思ってしまった。
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