日記 03/10/22

デジタルストレス

最近のウイルスメール
ようやく秋になってきたけれど、風情のある季節とは裏腹に、毎日がますますデジタルストレス漬け。
最近はMicrosoftを騙ったウイルスメールがものすごい。 20分で10件くらいやってくる始末。フィルターをかけてパソコンまでは到達しないようにしているが、これだけどかどかくると嫌になりますね。

WEBはストレスだらけ。とはいっても、一日たりとて離れては生きていけないこの生活。あああ。

知らないこと、すっぽり抜け落ちている「常識」がどんどんたまっていく。知らないでは済まない常識が増えていくと、それだけで精神活動が圧迫されてしまう。

かつて、Unicodeをめぐって、文芸家たちが大反対運動を起こしたことがあった。これなどは、よく調べていけばとんちんかんなことだと気づくはずなのだが、一旦思いこんだらなかなか修正が効かない。
あのとき反対していた人たちの中でも、勉強家の人はその後はUnicode推進派に転向したり、Unicodeが普及するまで、どのようにしてUnicodeを使うかという裏技研究に精を出したりした。でも、「Unicode反対!」で止まってしまった人もいるのだろう。
恥をさらせば、かくいう僕は、JCS委員会に「11から99までの二桁数字を1つの文字としてコードを与えたら、縦中横のとき便利だ」などというアイデアを出し、笑いものになったことがあった。すぐに、そりゃまずいなと気づいて撤回したのだけれど。
HTML内では、「数値文字参照形式」というのがかなり有効になってきた。Internet Explorerも「常にUTF-8としてURLを送信する」なんていう設定項目があるくらいで、標準でUnicodeを採用していきたいという姿勢がありあり。今ではほとんどのブラウザで有効らしい。

例えば、下のようなソースをHTMLに記述すると、

数値文字参照形式の例

……↓こんな風に表示される。(全部きれいに読めますか?)
数値文字参照形式
数値文字参照形式
内田百閒
内田百閒
内田百閒
内田百閒
森鷗外
Engagé


文字を、Unicode番号を直接指定して表示させるという方法。&#で始まる5桁の数字と最後の;までが1文字分。10進数法(数字のみ5桁)と16進数法(x+16進数4桁)の2通りがある。

もちろん、表示する環境にその文字に該当するフォントがなければ表示できないわけで、とりあえずWindowsのMSゴシックやMS明朝には、内田百閒の「閒」や森鷗外の「鷗」も入っているので表示されるということらしい。僕の環境では特に特殊なフォントをインストールするなどしなくても、上の文字列は全部きれいに表示されるが、恐らく見え方はいろいろあるはず。
ま、こんな面倒なことをしなくても、早く普通にUnicodeがあらゆる場面で使えるようになればいいのだが。
何年かすると「昔は、いちいち、あんどシャープゼロゼロなんとかセミコロン、なんて打ち込んだんだよね。笑っちゃうよなあ」という会話が交わせるだろう。


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今日の放哉