ここは建物自体がアート作品で、各ブースやトイレ、エレベーターホール、階段にいたるまで、一風変わった作りになっています。
トイレはご覧の通り真っ赤。
しかも、中に入って用を足し、出ようとすると……。あれれ? どこから入ってきたんだっけ? と、みんな戸惑うという趣向。3つ並んだドアのうち、左右は大便所。真ん中が出入り口なんですが、みんな一瞬戸惑って、恐る恐るドアを1つずつ確認する羽目になります。
しかしこれじゃあ、おちおちウンコもできませんねえ。ひっきりなしにドアをノックされたりして……。
帰り道、「みどりのなかのしろいはこ」という作品を見るために「星と森の詩美術館」というところを訪れたのですが、ここは完全に寂れていました。つぶれてしまったのかも。
木版画、彫刻、刀剣を展示してあるとのことですが、美術館を取り囲む彫刻群がどうにもこうにも……。まあ、コメントは控えましょう。
美術の価値、美意識、芸術性……こうしたものはどう定義され、どう評価されるのか、根本的に悩んでしまいます。
風呂屋の壁に描かれた富士山のペンキ絵も、「アート」と呼ぶことはできるし、実際、すばらしいものもあるかもしれません。世の中、いろんなものがあって、いろんな美意識、趣向の人がいていいわけですが、「分かる/分からない」ではなく、「明らかにひどい」と確信できるものもあるということですね。
美術館の置かれた場所はとても雰囲気のいい場所でしたが……↓