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第122回  repot   作者  nighthawk



「関連づけ」とは?

ファイルをダブルクリックしただけでそのファイルを「開く」ことができる場合、以下の2つのケースがあります。

1)そのファイルが「実行特性」を持つプログラムである(拡張子は .exe .bat .com. .scr など)
2)そのファイルの拡張子が、特定のプログラムソフトに「関連づけ」されていて、関連づけされたソフトがそのファイルを開いてくれる

パソコンユーザーの中には、この2つを区別できていない人がいますが、まったく別のことであることを理解してください。
例えば、拡張子が.jpgとか.jpegとなっているファイルは「JPEG」という規格の画像ファイルです。デジカメ写真などはたいていJPEG形式のファイルです。
このファイルをエクスプローラ上でダブルクリックすると、なんらかのソフトが立ち上がってそのファイルを開いてくれるはずです。Windowsインストール直後では、おそらくWindowsに付属しているPAINTというソフトが立ち上がるでしょう。私の環境では、フリーソフトのIrfanViewが立ち上がります。これは、「.JPGという拡張子のファイルはIrfanViewで開く」という約束事がWindowsの中でできあがっているからです。これを「ファイルの関連づけ」といいます。
しかし、JPEG画像は極めて汎用性の高い画像形式であり、扱えるソフトはたくさんあります。
JPEGファイルを開くとき、単に閲覧したいだけなのか、それとも編集したいのか、その編集もどの程度凝った編集なのか、といった目的によって、開くソフトは変わってくるはずです。
repotは、エクスプローラの関連づけとは別に、拡張子ごとの関連づけを複数記憶しておき、開く前に選択できるという便利なソフトです。ファイルをダブルクリックしたとき、関連づけされたソフト1つだけではなく、複数のソフトから選択して開くというワンクッションを置くことで、いちいち開きたいソフトの本体を探して別に起動する、という手間を省くことができます。
画像ファイルはもちろん、テキストファイルやCSV(データベースの汎用形式)、MP3やWMAなどの音声ファイルといった汎用性の高いファイル形式ほど、repotのお世話になることでしょう。

使い方

インストール後、repotcfg.exeを起動すると上のような画面が開く。
これがrepotの基本設定画面。ここで、関連づけを「複数化」したい拡張子と、その拡張子のファイルを開くソフトの候補を設定する。
次からファイルを開こうとすると、上記のようなウィンドウが開くので、開くソフトを選択する。「デフォルト」はWindowsの関連づけをそのまま使うことを意味している。この窓が開いた段階でEnterキーを押せば、下の候補は無視されてWindowsのデフォルト設定関連づけで開いてくれるので、デフォルト関連づけで開くことが多かったとしても、repotの導入でファイルを開く作業が特に面倒になることはない。
上は、私の環境でHTMLファイルを開こうとしたときに現れる画面。Firefoxで表示、Internet Explorerで表示、QXエディタでソース編集の3通りから選べるようにしてある。

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