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第20回 AltIME
キーボード配列はいくらでも変更できる
コンピュータと人間を結んでいる道具で、人間の五感に直接働きかけるものは、キーボード、マウス、ディスプレイの3つです。
デスクトップパソコンではどれも好きなものに変更できますが、ノートパソコンはそうはいきません。
中でもキーボードは、最も重要でしょう。これが指に馴染むかどうかで、ストレスが大きく違ってきます。
ところが、残念なことに日本語キーボードは極めて理不尽なレイアウトになってしまっています。いちばん許せないのは、最下段に2つあるWindowsキーと、右のほうに当然のような顔で収まっているアプリケーションキーの3つでしょう。この3つがあるために、スペースバーがどんどん短くなっています。
Windowsキーとアプリケーションキーを使っている人が、世の中にどれだけいるのか知りませんが、恐らく、普段は存在すら忘れている人のほうが多いのではないでしょうか。
また、頻繁に使うCtrlキーがホームポジションの列にないのも、UNIX系のユーザーには我慢ができないことだと思います。Windowsにおいても、Ctrlというキーは、コピー(Ctrl+C)、ペースト(Ctrl+V)、切り取り(Ctrl+X)、全部選択(Ctrl+A)などなど、基本操作のホットキーとして多用します。そのため、「英数/CapsLock」キーと左Ctrlキーを入れ替える人がたくさんいます。
キーボードのキー配列は、キーボードユーティリティというソフトを使えば自由に変更できます。有名なのは「猫まねき」(かつては700円のシェアウェアでしたが現在はフリーソフト)と「KEYLAY」ですが、私は、キー配列を変えないまま日本語キーボードを使う気にはなれません。つまり、猫まねきは私にとっては必須アイテムになっています。
試してみるならAltIMEあたりから
IMEのON/OFFを「変換」キーで行ったり、左Ctrlと英数キーを入れ替えるだけなら、シンプルなフリーソフトのAltIMEでも可能です。まずはAltIMEで、この2つを設定したキーボードで入力してみてはいかがでしょうか。
MS-IMEは「変換」キーでIMEの起動が行えますが、OFFも同じようにできるようにしておけば効率が上がります。つまり、英文を入れるときはいちいちIME上から「英数変換」するのではなく、最初にIMEを切ってしまえばいいのです。「変換」キーでIMEのON/OFFができれば、確定操作と同じ感覚で欧文モードでの入力ができるようになります。