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 第75回 ShiftTime



タイムスタンプをずらす

 私にとって写真は完全な「趣味」でしたが、最近では、「ソフ得!」でもご紹介してきたいくつかの画像編集ソフトの使い方なども解説した拙著『デジカメ写真は撮ったまま使うな! ガバッと撮ってサクッと直す』(岩波アクティブ新書)が好評で(感謝!)、少しだけ「仕事」になりつつあります。
 ……と本編の原稿を書き始めたら、新しい編集担当者から「本の宣伝をしないでください」と怒られました(^^;;
 私としては、小さな囲み記事で伝えられない情報をこうして自分のサイトや本の形でフォローしていくことが大切だと思っているのですが、なかなか難しいものです。デジカメ写真については、本当に多くのかたが「情報不足」で損をしていると思うのです。

 さてさて、デジカメ写真の管理で、ファイルのタイムスタンプ(作成日時を記録したデータ)の「ズレ」に悩むことがあります。例えば、複数のカメラで撮影した写真が混在している場合、デジカメ本体の内蔵時計が狂っていたために同じ撮影場所の写真が違う日時で記録された。
 海外で撮影した写真データが現地時間で記録されたため、帰国後のファイル整理のときに時差が出てしまった。
 写真ファイルを編集しているうちに、ファイルのタイムスタンプが撮影時ではなく編集した日時に変更されてしまった……などです。
 私は最近では、狛犬撮影旅行の際に、最低でも3台のカメラ(NIKON D-70+50mm/F1.4、SONY F-707、助手さん専用のSONY U-50というフルオート超小型デジカメ)を持っていきますが、これら3台のうち1台がなんらかの拍子に内蔵時計が狂ってしまい、撮った写真のタイムスタンプが他のカメラとずれてしまったことが何度かあります。そうなると、時系列順に画像を並べるなどの作業ができなくなり、困ってしまうんですね。
 ファイルのタイムスタンプを一括変更するツールはたくさんありますが、私がほしかったのは、全部を同じ日時に変更するのではなく、個々のタイムスタンプを一定時間「ずらして」くれるツールです。それがこのShift Time。使い方は簡単明瞭。もちろんデジカメ写真だけでなく、あらゆるファイルに使えます。
ShiftTimeの画面
↑これがShiftTimeの起動画面です。ここで、タイムスタンプをずらしたいファイルを置いてあるフォルダを指定し、ワイルドカード(*という文字で「どんな文字列でも」という意味)などで一括指定します(JPEGファイルだけが対象なら「*.jpg」とすればよいわけです)。
操作はこれだけ。シンプルですが、必要なときには涙が出るほど役に立ちます。
『デジカメ写真は撮ったまま使うな! ガバッと撮ってサクッと直す』(岩波アクティブ新書) 『デジカメ写真は撮ったまま使うな! ガバッと撮ってサクッと直す』(岩波アクティブ新書 940円+税 全ページカラー)  デジカメの肝は、大胆にガバッと撮影して、その写真をそのまま出力せず、必ず「補正して」使うこと。しかも、使いにくいデジカメのオマケソフトなどではなく、IrfanViewをはじめとした優秀なフリーソフトでサクッと加工・管理するのが肝。大胆で即効性の高い「ガバサク理論」でデジカメライフが変わる。オールカラーの実例写真を眺めているだけでも楽しい、1000円でおつりのくる待望の新書サイズデジカメガイド!
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