久しぶりに常用カメラ候補として新しいデジカメを買いました。フジフィルムのX-S1です。
SONYのRX100、パナソニックのLX7、そしてこのX-S1の3台から1台買って実際に使い倒してみようと思っていたのですが、悩んだ末にX-S1にしました。
まず、RX100は撮像素子が広いのが魅力ですが画素数を欲張りすぎており、もしかしたら今後、他社から同じ面積のCMOSに半分の画素数というモデルが出てくるのではないか? そうなったときに後悔するだろうな、という予感からRX100は見送り。
次に、LXシリーズは、すでにLX3とLX5を持っていてどちらも現役で使っているので、ここにLX7を加えてLX3台態勢というのもどうかな、と思って見送り。F1.4のレンズには大いにそそられたのですが……。
といいうわけで、かつてのレンズ一体型本格モデルであったソニーのF707現代版のような使い方ができるのではないか? という期待を込めてX-S1を中古で買いました。
↑愛用しているSONYのα300+ズボラレンズ(ソニー 18-250mm F3.5-6.3)と並べてみたところです。
α300+ズボラレンズよりは少し小さいですが、誰が見ても一眼レフに見えます。
X-S1は今では珍しくなった(多分、このモデル以外にはほとんど存在しない?)2/3型という撮像素子に1000万画素詰め込んで、24-624mm相当というとんでもないズーム域を持つレンズと一体化させたモデル。
携帯性は一眼レフと同等で、でかくて重いですが、レンズ交換の手間がいらず、マクロから超望遠までこれ1台で全部こなせるという、ガバサク流としては理想的なコンセプトのカメラです。
かつてFinePix S100FSという超弩級のレンズ一体型モデルがありました。私も借りて、動物園に持ち込み、テストしたことがあります。望遠性能は確かに大したものでしたが、やはりAPS-Cサイズの一眼に比べると画質は落ちました。また、動作があまりにもっさりしていたことに閉口したものです。
X-S1にもそのときの印象を重ねて心配していたのですが、S100FSとはまったく別物で、見違えるようにサクサク動き、使いやすいカメラに仕上がっていました。
LX5との撮り比べ、α300+ズボラレンズとの撮り比べをしてみましたが、どちらも互角。場面によって勝ったり負けたり。好みの差くらいのレベルでした。

α300+ズボラレンズ
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X-S1
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α300+ズボラレンズ
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X-S1
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APS-Cサイズ以上の撮像素子を持つカメラと比べると画質は負けます。映像エンジンの処理でいっぱいいっぱいに頑張って「見た目きれいな」写真を作り上げているという感じ。しかし、高級コンパクト機との比較でも負けていませんし、なんといっても超望遠ズームや暗くてもぶれない設計のうまさは魅力。「これ一台」でとりあえずはOKという威力においてはライバルがいないカメラと言ってもいいでしょう。
詳しい撮り比べリポートを「阿武隈日記」に複数ページにわたって掲載していますので、興味のある方は参照してみてください
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