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幸せビンボー術 19

私が使っているPCソフト(2)

通信関連のソフト

パソコンをネットにつながないで使っている人はまずいないでしょう。ネットを使うためのソフトとしては、WEBブラウザ、メールソフト、FTPソフトなどがあります。毎日、頻繁に使うソフトなので、使いやすく安定したソフトを選ぶことが重要です。

WEBブラウザ

 WEBとは「蜘蛛の巣」のことです。世界中に張りめぐらされたネット上の仮想空間なしでは、現代生活は成り立ちません。
 WEBサイトを閲覧するためのソフトがWEBブラウザです。2021年現在、WEBブラウザのシェアは、GoogleのChrome(クローム)が世界全体でも66%前後を締めていて、以下、Safari(約10%)、Firefox(約8%)、Edge(約7%)、Opera(約2.5%)、Internet Exploror(約2.5%)……と続いています。
 ブラウザはすべて無料で配布されていますし、正直、何を選んでもいいと思っています。私自身はWEBサイトを運営しているので、最大シェアのChromeを使って自分のWEBサイトの見え方を検証しています。
 ブラウザの違いによる見え方の検証や、ログインシステムとの相性などへの対策として、他にWaterfox(Firefoxのカスタマイズバージョン)とEdgeはインストールしています。

メールソフト

 ブラウザと同様、仕事で使い倒すソフトがメールソフトですが、これがなかなかの問題です。
 というのも、私が知る限り、無料で使えるメールソフトには、多機能かつ使いやすいメールソフトがほとんどないのです。

 仕事で使うメールソフトのシェア調査では、Gmail(G Suiteを含む)が約40%、Outlookが約35%だそうで、なんと合わせると75%にもなります。
 Gmailは無料で使えるメールサービスで、アカウントはいくつでも取得できます。メールボックス容量が巨大なだけでなく、spamフィルターなどの性能が高く、私も複数個のアカウントを持っていて大変助かっています。
 しかし、Gmailは「メールソフト」ではありません。WEBブラウザでインターネット上でアクセスすることで使える「WEBメール」機能はありますが、効率の点からも安全性の点からも、私はWEBメールで仕事をする気にはなれません。
 私が使っているメールアドレスはGmailのものを含めて軽く50以上あり、毎日チェックしているメールボックスは18個くらいあります。これを毎回一気に受信して、メールボックスごとにチェックして、必要なものには返信して……という作業を繰り返すわけですが、これをGmailのWEBメール画面からやる気は到底起きません。そもそもGmailのWEBメール機能ではGmailアカウントしか使えないので問題外です。
 Gmailのユーザーの多くは、WEBブラウザからアクセスするWEBメール機能ではなく、メールソフトでGmailを送受信していると思います。

 Outlookは初心者ユーザーが問題を起こしやすいという点で最悪のメールソフトだと思っています。初期設定が分かりにくい上、Microsoft社の独善的ともいえる独自仕様があちこちに含まれていて、Outlook以外のメールソフトとのやりとりではよくトラブルを起こします。なぜこんなものが有料ソフトなのか理解に苦しみます。Outlookを使うくらいなら、無料のThunderbirdでもほぼ同じことができますので、独自仕様がないThunderbirdのほうが問題を起こすリスクが減るでしょう。

 私がメールソフトに求める最低限度のことは、多数のメールアカウントを同時に管理できて、受信したメールを種類別(目的別)にフォルダに自動で仕分けしてくれて、そのフォルダには固有の送信・返信テンプレートをセットできることです。
 商品の注文メールは受信と同時にそれ専用のフォルダに仕分けされ、そのメールへの返信は、自動的に定型文と署名が頭と末尾につく。この機能が使えないメールソフトは失格なのです。
Sylpheed
 私が今のところ一推しできる無料メールソフトはSylpheed(シルフィード)でしょうか。
 Sylpheedは山本博之氏が開発したメールソフトで、多機能で使いやすいのに無料で配布されているという、大変ありがたいものです。
 複数のメールアカウントを同時に管理できる上、フォルダを自在に作成でき、自動振り分けや検索など、メールソフトに求められる機能はほぼすべて分かりやすい形で装備されています。
 私が必要としている、フォルダごとに新規作成や返信メールに決まったテンプレート文をあらかじめ入れ込むということも、その挿入文をテキストファイルでまとめておき、「ファイルを挿入」という機能を使えばできます。
 動作が軽いのも長所で、このメールソフトで不満を感じる人はあまりいないでしょう。Outlookなどを使っている人は、問題が起きる前にSylpheedに乗り替えることをお勧めします。
↑ Sylpheedの画面(公式WEBサイトより)
秀丸メール
 私が現在使っているメールソフトは秀丸メールです。
 これはテキストエディタ秀丸の作者として有名な秀まるお氏が開発したメールソフトで、有料です。
 Sylpheedに比べるとかなりマニアックで、敷居が高いソフトですが、返信メールのテンプレートをフォルダごとに直接指定できるなど、機能はSylpheedより多機能です。
秀丸メールの画面。私はこれを使って、個人用(重要度別に複数)、仕事用(種類別に複数)、妻との共有用(仕事用)など、毎日18個のメールボックスを運用している。仕事用や友人らにしか知らせていない個人のメールアカウントは、絶対に商売用や各種会員申し込み用、通販用には使わない。

FTPソフト・その他

 FTPとはFile Transfer Protocol の略で、WEBサーバーにファイルを送り込んだり、WEBサーバー上でファイルを操作するためのソフトです。
 私は多数のWEBサイトを管理しているので、高性能で安定したソフトが必須なのですが、いくつかのソフトを経て、だいぶ前から、WinSCPという無料ソフトを使っています。非常に使いやすく、不満な点は何もありません。
WinSCPの画面。⇒窓の杜で入手


 他に、私はIPアドレスやサーバーの素性・状態を知るためにInternet test toolsというコンパクトなフリーソフトをときどき使います。
 作者は立尾博樹氏。Readmeを読むと、なんと1999年で更新が終了しているようです。
Windows95 では基本的に動作しません。WinSock2.0 がインストールされている環境(ネットワークアプリケーション開発環境等)であれば動作します。それに関する知識のない場合は、あきらめて下さい。
 などという恐ろしいことが書いてありますが、Windows 95はもちろん、その後、今のWindows10 環境に至るまで、ずっと動いています。

 私はこの古くてコンパクトなソフトで特に問題を感じていないので、20年もの間ずっと使い続けているわけですが、同様のネット診断ソフトは他にもいろいろ出ているようです。
↑ Internet test toolsでtakuki.comへの接続状況をテストしたところ。正常に動いていることが分かる。
20年前に作られたままの古いソフトだが、今でも入手はできるようだ。


 ネット関連のソフトは、ユーザーを抱え込もうとするメーカー製品よりも、プログラマーたちが合理的かつ平和共存的な精神で開発した無料ソフトのほうがえてして使いやすく、安定している、ということがあります。
 開発者たちに感謝しながら、これら偉大なソフトの恩恵を受けましょう。


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