Lonely Sunday


 英語の歌を……という夢はずっと前から持っていた。でも、日本人が英語で歌うとサマにならない。
 この詞は、翻訳家で、上智の1年先輩にあたる茅野美ど里さんに頼んで送ってもらったもの。彼女は学生時代この詩に自分で節を付けて歌っていた記憶があるそうだ。でも、メロディーは忘れてしまったとか。
 きちんと韻を踏んでいて、見事な出来映え。アメリカ人ミュージシャンに聴かせたら「わーお、なんて明るい歌なんだ」と苦笑していた。
 誰にも気にされず死んでしまうという内容。こういうセンスも日本人離れしていて、美ど里さんの実力が窺える。
 この曲を歌うにふさわしい歌手にようやく巡り会えた。おなじ「みどり」さん。
 こっちの翠さんは、KAMUNAの『アンガジェ』が「スイングジャーナル」で紹介されたとき、隣に彼女のCD『Remains』がのっていて、同じ評論家が誉めていたのがきっかけで知った。これも何かの縁だろうと、FAXでCDを注文。期待以上の出来だった。
 すぐに彼女に手紙を書き、口説き始めた。いつかあなたのCDを作りたいと。
 今回はその前哨戦だ。
 
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