◆日記 99/11/15




今日の放哉



 

万治の石仏
↑JCOで臨界事故があった翌日、いわき方面に行く予定だったのを急遽変更し、長野に行きました。有名な万治の石仏。
 


 このページの上に、尾崎放哉の俳句が一句、表示されるようにJAVAスクリプトを組んでみました。アクセスするタイミングによって、違う句が表示されます。
 
 こんな遊びができるのも、放哉の俳句が、彼の死後50年以上を経て著作権保護期間が切れているからです。放哉の俳句を手軽な文庫本で読みたいと思っても、現在、どの文庫にも収録されていないようです。放哉に限らず、いわゆる文豪と呼ばれるような大作家の作品を本として入手しようとしても困難になってきています。
 著作権保護期間の切れた文芸作品をフリーのデジタルテキストとして自由に配布しようという試みが「青空文庫」というサイトで行われています。
 テキストを入力するのはまったくのボランティア作業。文芸作品を商品として流通させるという行為とは別次元の文化活動。儲からなくても、人間は好奇心や知的満足感のためにこれだけの活動を起こしうるということですね。
 考えてみれば、アルタミラの壁画を描いた人は、それで儲けようとしたわけではありません。絵に何億円もの値段を勝手に付けて売買するのは、創作活動とは直接関係のない人たちです。
 
 我々はマスメディアの支配下で文化を享受する楽しみをコントロールされているのではないでしょうか? もっと自分の感性で物事の価値を判断し、楽しみたいものです。
 

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