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 第39回 OpenOffice.Org



無料で使えるオフィス統合ソフト

OpenOffice.orgはドメイン名でありグループの名称ですが、それがそのまま製品名にもなっています。
Microsoftのオフィス製品に対抗する……というよりは、Microsoftのオフィスに異を唱える精神で開発されているもので、完全に無料で使えるだけでなく、ソースが公開され、誰もが開発に参加できるという壮大なプロジェクトです。
現在、
ワープロ(Writer)
表計算(Calc)
プレゼンテーション(Impress)
図形描画(Draw)
それとHTMLエディタの5種類のソフトが揃っています。WriterはWordの、CalcはExcelの、ImpressはPowerPointのそれぞれキラーアプリケーションとして意識されていることは言うまでもなく、ファイルの互換性もはかられています。
WordのファイルはWriterである程度読み書きができます。一太郎ビューアなどを使うよりは再現性は高いでしょう。
WriterではなんとPDFファイルへの吐き出しも行えます。ただしフォントの埋め込みなどはできませんので、そのPDFを完全な印刷版下として使うというようなことまではできません。
OpenOffice.orgはまだまだ発展途上のソフトですが、その心意気を買いたいものです。全世界がこのままMicrosoft製品の支配下に入ってしまってはまずいという思いが、完全無料、完全公開のプロジェクトとして結集しているのです。いわば、オフィス製品としてのLinuxのようなものでしょう。

私自身は使おうとは思っていません。というのは、もともとオフィス統合ソフトというものの必要性を感じていないからです。インストールすると自動的に関連づけが行われてしまったりするようなところまでMicrosoft製品ににているのも、ちょっと気に入りません。
しかし、テキストエディタでは作れない図版入りのレイアウト文書をWordや一太郎ではなくWriterで作成するのはかっこいいことでしょう。
ユーザー会のサイトなどが非常に充実しているので、興味のあるかたは挑戦してみてください。

 OpenOffice.org日本ユーザー会のサイトはこちら
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