イーネットコーポレーションでは、レンタルサーバーのサービスも提供していますが、正直なところ、これはあまりやりたくない業務です。管理のストレスばかり膨らみ、スケールメリットができない弱小業者にとってはうま味がない商売だからです。
レンタルサーバーのお客様からのトラブル相談は質問内容にレベルの差が激しいのですが、ひとつ言えることは、「なんでこんなことが?」と思うような基礎的なことで躓いているかたのほとんどは、IBMのHomepage Builderなど、統合ソフトでWEBサイト運営を試みている初心者だということです。
WEBサーバーに個人情報満載のファイルを知らず知らずにアップロードしてみたり、WEBサーバーの中のディレクトリ構造を理解しないまま、ファイルを適当に送り込んでリンクがぐしゃぐしゃになっていたり、といったトラブルを起こすかたは、まず
FTPソフトを使っていないことが多いのです。
テキストエディタを使うことを知らないままワードを使う人と同じで、WEBサイト管理の基本をまったく知ろうとしないで市販ソフト任せにしていると、重大なトラブルに遭遇します。しかも、WEBサーバーは多くの場合、他のユーザーと共同で利用しているわけですから、ひとりがあまりにひどい運用をすると、他のユーザーも巻き込まれ、多大な迷惑を被ることになりかねません。
WEBサイト管理においても、自分のコンピュータの管理においても、「どのファイルをどこに置いているのか」ということを常に把握しておかなければなりません。
統合ソフトでページをデザインし、HTMLのソースも確認せず、「パブリッシュ」というボタンを押してみたら、なんだか分からないけど、あ〜ら不思議、WEBサイトができていました……では困るのです。