2009年3月25日執筆
風力発電が石油消費を減らした実績を示すデータはどこにあるのか?
日本における風力発電の欺瞞についてはすでに書いたが、私としても、できればこの論考が誤りであれば、だいぶ気持ちが楽になる。
そこで、ぜひ以下のようなデータがどこにあるのか教えていただきたいと思う。そのデータとは、
●発生した電力を売電している風力発電所が発電した時間帯に火力発電所の燃料消費量がその分減っていることを示すデータ
である。
風力発電が化石エネルギーを代替しているというからには、風力発電所が動いた分だけ、火力発電所の燃料消費量が減らなければならない。
ごまかされるといけないので但し書きもつけたい。
大型火力発電所では急な出力調整は難しいから、一時的に出力を落とすときでも燃料は消費して、発電機を空回転させて無発電状態にするなどしている。また、極度に出力を落とした運転だと燃費が悪くなる。従って、発電量ではなく、あくまでも「燃料(石油・石炭)消費量」が減ったデータでなければならない。
また、昨今は不景気で電力使用量全体が減っているので、火力発電所全体における総発電量の変化ではなく、電力使用量との相対比で示したデータでなければならない。(風力発電所の増加とは関係なく、不景気になれば電力消費量は減るのだから)
逆に言えば、風力発電実績と関係なく、電力総需要に対する火力発電の燃料消費量比率が変わっていないのであれば、日本における風力発電所は建設・稼働すればするほど無駄なエネルギーを使う、エネルギー浪費システムであることの証明になる。
ぜひこのデータを見せてほしい。もちろん、信用できる本物のデータを、だ。
グリーン電力などと称して風力発電所への援助をしている企業は、自社製品やサービスに対して支払われる金を使って大規模なエネルギー浪費詐欺を延命させていることを恥じるべきだ。
人々が、この真相を知れば、参加企業にとってはマイナスイメージにお金をつぎ込んでいることになる。そうなれば、こうした馬鹿げたシステムのために設立された天下り先団体も自然消滅してくれるだろうか。
これ以上の石油浪費を止めるため、「円天」詐欺にも似たこのひどいシステムを、一刻も早く解体させたい。
★参考
「風力発電の活用」
風力発電被害に関するミニリンク集
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ノーウィンドファーム・ネット
こちら
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南伊豆に今何が起こっているのか? ~ 渥美半島の風車被害から学ぶこと~
こちら
TOPページ「風力発電問題 南豆の和」
こちら
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風車病とは?
こちら
TOPページ 黙殺の音 低周波音
こちら
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伊豆熱川(天目地区)風力発電連絡協議会のブログ
こちら
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段が峰の自然(段ヶ峰の風力発電を考える朝来市民の会)
こちら
οブログ 弁護士の法的独白「風力発電の電気購入について」
こちら
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ブログ”黙殺の音” 低周波音
こちら
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朝日新聞の記事「風車新設各地で反対 周辺住民へ説明不可欠」(編集委員・武田剛)
こちら
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マリアの父親
(1992.01/集英社)…… 「あまりにも早すぎた、地球への恋愛小説」と評された、たくき よしみつの小説。第四回「小説すばる新人賞」受賞作。
ミステリアスな美女・マリアと、彼女と行動を共にする天才・デンチ。二人と偶然知り合った主人公は、「地球の真相」を知る旅に出る……。
「久しぶりに志のある作品に出会った」と、選考委員の五木寛之氏も賞賛。
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