来週はAIC全部が1週お休み。読み物が足りなくなったら
「大地の芸術祭」関連の日記でも見てください。全部で20ページ以上ある豪華版?
それでも足りない人のために、今週はネット探索ができる軽いネタを。
アジア諸国に氾濫する「変な日本語」表示を笑うという趣向は、VOWでもおなじみだし、GOOGLEで「変な日本語」をキーワード検索すると、1万件以上のページがヒットする。
それらをひとつひとつ見て回るだけでだいぶ時間がつぶせるが、その中でも変わり種を1つピックアップしてみよう。
多分、ことの起こりは
このサイトあたりではないかと思う。FUJIAIREというメーカーのDVDプレイヤーをパチンコの景品として入手したところ……というお話。
あまりにおかしいので、情報がチェーンメール化していき、あっと言う間に有名になってしまった。
このFUJIAIREは、
マレーシアにあるエアコンのメーカーらしいのだが、この企業サイト自体がかなり楽しめる(ロゴのアニメーションとか……)。
FUJIAIREのFUJIは、どうもマークからすると富士のようなのだが、日本との関係はなんなのか? そもそも、なんでエアコンのメーカーがDVDを……?
このDVD、OEM製品として、日本ではDOS-Vパラダイスという、パソコン自作派には有名な店で1万円を切る価格で売られている。こちらではNEXTWAVEというブランド名で、型番はWIN3023DH。
これぞ、謎多きFUJIAIREのDVDプレイヤーと同じもの(OEMであることは間違いないが、どっちがオリジナルなのかは分からない)で、初期の購入者はみな、FUJIAIRE製品と同じ、世にも怪奇な設定画面や案内表示画面を堪能できた。
これでますますこのDVDプレイヤーは有名になったのだが、残念?なことに、今年の1月、この楽しい表示を正しい表示に直すファームウェアが出された。それを報じたネット系のニュースサイト記事では、「最新ファームウェアでは、Win3023DHの特徴の1つでもある、独特の日本語が改定される」などと、事情を知っている人なら思わず苦笑するような表現になっていた。
これで収束かと思いきや、なんと6月になって、機能上の不具合修正と共に、「変な日本語版」に戻すファームウェアも公開された。よほど「変な日本語」ファンが多かったのだろう。(詳しく知りたい人は、GOOGLEで「変な日本語 DVD」で検索すればすぐ分かる。)
これとまったく同じような現象が、アメリカでも起きた。アメリカだから、変な日本語ではなく「変な英語」を楽しむという話だ。
「All your base are belong to us.」という、ネット通、ゲーム通には有名すぎるネタ。
一応ご存じない読者のために簡単に説明すると、「Zero Wing」というアーケードゲーム起源のシューティングゲーム(画面に現れる敵を次々に撃ちまくるタイプのゲーム)が海外輸出用の英語版になったとき、冒頭のアニメシーンに「変な英語」がたくさん登場した。中でもこの「All your base are belong to us.」が大うけして、ほとんど馬鹿騒ぎ状態にまで発展した。
AYBABTU という短縮表記でも通用するほどで、GOOGLEに
専用カテゴリーまである。
日本語の解説ページも多数ある。しょーもない文法ミスであることは分かるのだが、ここまで馬鹿うけしているのを見ると、英語に弱い日本人としては正直戸惑ってしまう。う~ん、きっと英語ネイティブには、FUJIAIREのDVDプレイヤーより面白いのだろうなあ。
「変な英語」ネタなら、
http://engRish.comに秀作?がたくさんある。
このサイトには、次のような
FAQがあり、日本人としては馬鹿笑いしているだけではすまされない気持ちにもなる。
Q. Engrishって何ですか?
A. Engrish とは、日本の広告や商品デザインに見られる変な英語のことです。
Q. Engrish は日本だけにあるんですか?
A. いえいえ。世界中にありますけど、日本のEngrishは格別です。(後略)
Q. 日本人は英語をちゃんと使えないのに、なぜそんなに英語ばかり使いたがるんでしょう?
A. それは、英語をコミュニケーションの手段と思っていないからですね。日本の製品や広告物の中で、英語はただのデザイン要素として使われています。英語を使えばかっこよく見えると。だから、正しい英語を使おうとしないし、客(消費者、購買者)もほとんど気にしてないわけです。その結果、女の子が平気で“Spread Beaver” なんて書いたシャツを着ているんですね。(後略)
このFAQページは、妙に社会学的な書き方で、この真面目さもジョークかと思ったほどだが、そうでもなさそうだ。きっとサイトオーナーはとても生真面目な性格なんだろう。もしかして日本人?
このサイトのことは、すでにAICの中では何度か紹介されているかもしれないが、僕を含め、まだ完全踏破していない人は、来週のAIC一週休みは代わりにここで楽しんでみてくださいませ。