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第19回 窓の手
レジストリって何?
WindowsもWindows3.1までは、OSの各種設定はWIN.INIとSYSTEM.INIという2つの設定ファイル(形式はただのテキスト)で管理していました。上級者はこのファイルをテキストエディタで直接編集し、OSの各種環境を変更したものです。
各アプリケーションの設定も、同様に.INIという拡張子のテキストファイルで管理されているのが主流でした。
しかし、Windows 95以降は、OSの設定のほとんどは.REGという拡張子の2つのファイルに記述されるようになり、中身もテキストではなく、独自のバイナリ(機械語)になりました。このファイルのことを一般に「レジストリ」と呼んでいます。
バイナリファイルは情報読みとり速度が速いという利点がありますが、ファイルそのものは概ね大きくなります。また、テキストではないので、普通には中身を見られません。
レジストリを編集するには、Windowsに付属しているレジストリエディタというソフトを使いますが、素人が下手に手を出すと、二度とOSが立ち上がらなくなるなど、重大なトラブルを招く危険性があります。
レジストリ編集ソフトの代表「窓の手」
初心者でもレジストリを安心して編集できるように、という目的で作られたソフトがいくつか出ています。
あまたあるレジストリの編集項目の中からいくつかを選び出し、限定的に編集することで、危険を回避しています。
中でも有名なのは「窓の手」で、愛好者の数ではいちばんでしょう。
一体どんなことができるのか、まずはHELPを熟読してみてください。何のことだか分からない項目には手を出さないほうが無難ですが、理解できる範囲でならどんどん利用して、環境を変えていくことができます。
「窓の手」のHELPファイルは、一種の「学習教材」なのではないかと私は思っています。Windowsというのはこういう仕組みになっていたのか、と教えてくれる教師ですね。
私は「アクティブデスクトップを無効にする」をONにしています。つまらないもののために貴重なメモリ資源を浪費するのはごめんですから。